一般的にオンラインREDOログファイルのサイズは 30分~ 1時間に 1回の頻度でログ・スイッチが行われるように調整するというのがチューニングの目安と言われています。
しかし、REDOログの生成量が安定しているシステムならいいのですが、時間帯や時期によって REDOログの生成量に大きなバラツキのあるシステムの場合は最適なファイルサイズを見積もることはなかなか困難です。
そこで、Oracleには指定した時間間隔でログ・スイッチを強制する ARCHIVE_LAG_TARGETという初期化パラメータが用意されています。
ARCHIVE_LAG_TARGET初期化パラメータの設定値は 60~7200(秒)で、デフォルト値は 0(使用不可)となっています。
例えば、
ARCHIVE_LAG_TARGET = 1800とすると、REDOログの生成量にかかわらず30分ごとにログ・スイッチが発生します。
(30分以内にオンラインREDOログファイルが一杯になってもログ・スイッチが発生します。)
REDOログの生成量に大きなバラツキのあるシステムの場合は、オンラインREDOログファイルのサイズを大きめに設定しておき、かつ ARCHIVE_LAG_TARGET初期化パラメータを設定することにより、ログ・スイッチの間隔を適切にチューニングすることが可能になります。
また、DataGuard環境においてデータの消失と遅延をコントロールし、スタンバイ・データベースの可用性を向上させるという意味でも重要なパラメータのようです。