評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 上巻 (KCピ-ス)/皆川 ゆか- ¥600
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「機動戦士ガンダム」が生んだ稀代の英雄”シャア・アズナブル"。
彼の生き方を通して、一年戦争(「機動戦士ガンダム」)から第二次ネオ・ジオン戦争(「逆襲のシャア」)までの歴史を読み解いた宇宙世紀の「その時歴史が動いた」的な本です。
しかし、序盤は興味深く読み進んだものの、だんだんと読むのがつらくなってきました。
所詮、架空の物語の中の架空のキャラだからなのか、私がZ以降をまともに観ていないからなのか、掘り下げられれば掘り下げられるほど、自分の中でシャアというキャラクタが崩壊していくのです^^;
また、本筋とは直接関係のないことですが、文中に「邂逅」、「拘泥」という日常的にはまず使わない難解な単語が頻繁に出てくることにも違和感を覚えました。
これもまた、本筋に入り込めなかった理由かもしれません。
ガンダム、そしてシャアという人物を語る上でのキーワードなのかもしれませんが、私はこういう高尚な単語は、ここぞという場面でさりげなく使うのが”粋”だと思うんですよね。
ということで、残念ながら個人的にはフィーリングの合わない本でした^^;
この本を100%堪能できるのはアニメをすべて観たコアなマニアだけなのかもしれません。