「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)/岡田 斗司夫- ¥798
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アニメやヒーローものの悪役が掲げる「世界征服」という野望...
その目的、実現までのプロセス、実現後までを大真面目に分析し、そのナンセンスさを説いた本です。
「世界征服」というと、征服者が全世界の土地と人間を支配し、その富や権力を独占するというイメージがありますが、大国が領土拡大にいそしんでいた時代ならともかく、今のこの自由主義経済世界では、そんな「世界征服」を目指すよりも、国民に自由に経済活動させたほうが国は富み、豊かになります。
莫大な資金を投じ、組織を運営し、「世界征服」を目指すのは相当大変です。
それだけ大変な思いをして「世界征服」を実現しても大した”うまみ”はない。
だから「世界征服」はナンセンスだというわけです。
まぁ...気楽に楽しめる本です。
最終章は現代社会に対する風刺的なニュアンスなんでしょうか、ちょっと、「ん?」なオチでしたが...^^;