この本はかなり面白いです。
インターネットが身近に利用できるようになって10年余り。
この間のネットの進化は著しいもので、実に様々なことがネット上でできるようになり私たちの生活も随分と変化しました。
そして、今、現在進行形でネットはどう進化しているのか?
と、問われて我々一般のネットユーザーが思いつくのは、Yahoo!が、Googleが、あるいは他のどこかがこんなサービスを始めた、こんな技術、システムが実現した、こんなものが流行っている、こんなことが社会問題になっているといったところでしょう。
しかし、この本では実例としてそれらのサービス、技術、流行、社会問題の話は出てはくるものの、視点はもっと高いところに置いており、ネットの進化の底流にあるものを的確に捉えています。
その多くは漠然と感じていたことではあるのですが、それが明確に整理されていて非常に面白い。
近頃、何かとネットの悪しき面がクローズアップされがちですが、善の部分に目を向けるとまだまだいろいろな可能性が見えてきます。
まさに”本当の大変化はこれからはじまる”かも...と思わせてくれる一冊です。