ウェブ人間論 | Archive Redo Blog

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ウェブ人間論

ウェブ進化論 」の著者でWeb2.0世界の礼賛者(?)梅田望夫氏とWeb2.0の可能性を認めつつも懐疑的な見方も併せ持つ芥川賞作家平野啓一郎氏という取り合わせの妙が光る対談本です。

それにしても梅田氏はウェブの未来に恐ろしくポジティブですね^^;


「ウェブ進化論」ではそんな梅田氏が語る希望に満ち溢れたウェブの世界観にある種の感動のようなものを覚えました。


本書でも平野氏の持つ懐疑的な見方に対して、相変わらずポジティブな持論を展開しており、そこにはなるほどと思わせる裏付けや計算もあります。


しかし、今回は平野氏のウェブがもたらすリアル社会の変化に対する洞察力と、そこに抱く懸念・疑念の方が私の中では上回りました。


文学者ならではの視点というのでしょうか、嗅覚というのでしょうか、ともすれば見落としてしまいそうな人や社会の変化を鋭く捉えた指摘には時折、ハッとします。


(本書の意図するところではないと思いますが)平野氏の著作を読んでみたい気になりました^^ゞ




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