西宮の二世帯住宅プロジェクト | Archish Diary(アーキッシュダイアリー)

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東京・名古屋・大阪を拠点に建築に嘗(かつ)てない価値を追求する株式会社アーキッシュギャラリーが綴るブログです。

関西屈指の人気エリア 兵庫県西宮市。

とある、高級住宅街の一角にて、二世帯住宅プロジェクトが始動しました!!

きっかけは、13年前にアーキッシュギャラリー大阪支店にて自身の住宅を建築して

いただきましたオーナー様からのご紹介です。今回、お身内の方が現家から二世帯住宅

の建替えを検討されており、「家を建てるなら是非、アーキッシュギャラリーで!」と

仰っていただき、弊社:設計スタッフと支店長の竹村にて、現地調査や行政規定、周辺

環境確認の他、相続関係に纏わる事項を調査した上、ご計画を検討されているご家族様

とヒアリングをさせていただきました。

↓外観パース(ビルトイン3台+外部駐車3台 計6台)

そして、1ヵ月近くを要してようやく先日、初回プレゼンテーションを行いました。

本プロジェクトの本体建物は、現在の資商材単価の高騰や建築市況を鑑みて、コスト

パフォーマンスの良い木造在来工法をベースに考案しており、一部をRC造の外構壁・

3台収容可能な共有ビルトインガレージで各世帯棟を緊結させたRC+W造の混構造

の計画で提案しました。

親世帯は「出来るだけコンパクトに纏めたい」との御要望より平屋建てとし、バリア
フリーにも対応しています。

また、生活における時間帯や休日の過ごし方の違い等により、お互いのプライバシー

を最大限配慮しつつ、適度な距離感を保てるようコートハウス(中庭)形式としました。

また、住宅街における周辺環境を綿密に検証し、外部の視点や騒音、年々高温となる

夏場の熱対策として建物正面や西側壁面には極力開口部を設けない設計としました。

↓もちろん玄関アプローチは2つ

親世帯の内部仕上には質感の高い天然木を採用し、落着きのある上質なデザインで

纏めました。本件の敷地条件は、高級住宅街に多くある風致地区に制定されており、

敷地の30%に中・高木の庭木植樹や緑化が定められています。

その為、年間の維持管理(定期の剪定や害虫駆除など)やお世話を考えると、極力、

管理しやすい庭を望まれており、広大な土地に対する分割地や適所に小規模の坪庭

を設けることとしました。

↓子世帯のLDK

子世帯とは、お互いが気兼ねなくコミュニケーションを図れるよう、中庭を介して

緩やかな繋がりをもたせつつ、各世帯棟のプライバシーを守る為、開口部を巧みに

ズラし、気配を感じられるような照明計画を施すなど距離感を調整する工夫をして

います。

南面にはパブリックな要素の強い中庭とは趣の違う専用庭を両世帯に設ける事で、

お互いにプライバシーを保った生活を可能にしています。

また、4人家族(現在はご夫婦)の建物構成は2階建てで計画しており、リビング

は専用庭と一体化させ、キッチンエリアは小さなお子様や突然のお客様対応など、

直ぐに片づけなくても良いセミオープンキッチン形状としました。

↓リモート対応スペース

その他、リモートワーク・テレワーク可能な専用作業スペースや外部バルコニー・

坪庭と一体化した寝室など、充実性を高めた計画となっております。

注文建築による住宅計画は、従来に比べて気象環境の変化や技術者の高齢化、物流

など産業全体の時流変化など、急速な変革が始まっており、益々、建築難度は高ま
っています。ご計画の際は、しっかりと計画期間と完成時期を見据え上手にコスト
コントロールを施しながら進めていきましょう!!

 

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