なるべくシニアのワンコさんも引き取りを頑張ろうと思っているARChです。

もちろん、目的は再譲渡ですが、シニアのワンコさんにはご縁はなかなか難しいケースでもあり、ARChの保護犬として預かりスタッフさんの家で最期を迎える子も多くいます。

若い子であっても病気は予測不可能で何が起こっても対処して行かないとなりません。

会を始める時にいろいろなケースも想定しました。

自分や慣れているスタッフさんには死と向き合って欲しいとは言えます。

何頭も見送っているスタッフさんでも強烈に悲しみ、精神的にも肉体的にも参ってしまいます。

死には慣れはありません。

当会は預かりスタッフが自宅で自分の時間を割いて、犬達のお世話をするのです。

家族同様にお世話をするのです。

頭ではわかっていても直面する事は並大抵の事では無いと思っています。

 

毎日のようにLINEには病状、治療の相談が入ります。

治療が難しいケースの時はQOL重視で辛くないようにしてもらっています。

回復を諦めた訳ではありませんが、死と向き合ってあげる事もARChスタッフとしては大切な事でもあるのです。

まどんかさん預かりのおくちゃんが今まさにその状態にあります。

おそらくの脳腫瘍は発作として、彼女の体力を奪って行きました。

まどんかさんは寝る間も無く、おくちゃんと向き合ってくれています。

「覚悟はしています」

ちょっと寂しそうにでも凜としてまどんかさんは私にそう言っていました。

もうこれ以上の治療は出来ないと思います。

ただ今は残る彼女の時間を穏やかにするべく、まどんかさんご家族、協力病院の先生も頑張ってくださっています。

 

こちらはアーロン君。

不調が続き、お薬が効かない状態にあります。

肺に陰が見つかったそうです。

食べ物もほとんど入らず、体力も落ちてしまいました。

カコさんもどうにか少しでも食べてくれたらと頑張ってくださっています。

 

看取りと言うのか?

言葉にするは簡単ですが、希望と諦めの狭間での心情はどんなにか大変なのかと思っています。

生かす事と逝かす事。

前にななこさんに言われた言葉を思い出します。

我々の活動はまさにその言葉通りなのだと思っています。

先日もファン君やチーズ君が亡くなったばかりでした。

死と向き合う・・・

そんな経験をしているから、私たちはみなさまと一緒に頑張れるのです。

強くいられるのです。

 

捨てるような人間、虐待するような人間には出来ないこの経験。

決して特別な事でも無駄な事でも無いと思っています。

そしてそれを応援支援してくださる皆様がいて、我々は前に進む事が出来ます。

本当にありがとうございます。