[SUPERTFZ] MYLOVE 2022 レビュー : バランスと解像力が超アップグレード! | arceloのイヤホンレビュー

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1。 外観及び構成品

 


- 使いまわし専門(?)であるTFZのリサイクルされたPCハウジング、ケーブルは無難な

品質と性能。(マイク付きオプションを購入したが通話に無理はない程度)

 

- イヤーピースは最近KZのイヤホンに基本提供されてるのと同じショートタイプの

ワイドボア(高音域拡張型)、やや小口径のバランス指向(低音域微細ブースティング、

高音域抑制型)の2種提供。

 

- 過去のMYLOVEシリーズでは色とりどりのプレートで多少ダサいデザインだったと

すれば、今回の2022バージョンでは好き嫌いのないクリアタイプ(プレートにプリズム

ステッカーを貼付)が追加されました。

 

 

 

 

2。 SPEC  16オーム / 感度106dBで駆動に制約はないです。

 

 

 

3。 周波数特性テスト

 

 

1) 基本イヤーピースのうちバランス型を基準でテストを行いました。
(高音域がすこし高くなっている上にワイドボアを使うと更にブースティングになって疲れるかも )

 

2) 現在まで発売されたTFZ/SUPERTFZ製品の中ではハーマン ターゲット追従性が

最も良好です。低音域はパンチ感がある方で中高音域は追従性が良い方で、高音域の

場合は4.5Kに弱いピーク存在、6K前後のディープも深くありません。

(鮮明 or メタリックの好みの差が発生する可能性)

 

3) 共振ピックはイヤーピースを普段の着用深さで実聴音の結果7Kでしたが、

それによって一般的なカーネル型の7.5K~8K区間の共振ピックに比べて

もっとシャープさ(あるいは鋭さ)がありますね。ワンサイズ小さいイヤーピースを

使って深さ調節すれば共振点後退は十分だと思います。

 

4) FR特性と実聴音テストの結果、超高音域が相当生きていて空気感と倍音効果が

非常に良いです。1DDでこうチューニングするの簡単ではないのによく作った!!。

 

 

4。音の表現力

 

- 音像(ボーカルの中央焦点) : 良好

- イメージング(定位を含む) : 良好

- サウンドフィールド1(左右のステージ) : 良好

- サウンドフィールド2(上下の拡張) : 良好

- 分離度(解像度を含む): 優秀

- 残響 : 少しタイト

 

 

 

5。 SUPERTFZ MYLOVE 2022はこんなイヤホンです。

 

1) 過去にはかなり売れていたTFZが、今年SUPERTFZでリネーミング後に

まともなヒット作品を出せずにいる状況が続く中静かに登場した製品です。

- 冗談だが継続的な使いまわし(ドライバーユニットだけでなくハウジング、しかも

包装までも......)だけ続けるブランドの製品なら特別なことがないので私でも購入を

ためらうでしょうが。

 

2) この機器も根本的には使いまわしで誕生した機器ですが、いくつかの

特異な点が目に入ったことから、

- TFZのハイエンドグレードであるKINGシリーズに入ったドライバー

ユニットが採用されたこと。

- FRが過去のTFZ時代のシグネチャーチューニングを捨てハーマン 

ターゲットを良好に追従するということ。

- ダサく安く見える色遊びオプションのほか、好き嫌いの少ない

クリアカラーも取り入れたこと。

 

3) テストと聴音をしながらTFZの主な特技である極低音域の再生力、

速い反応速度の遺伝子をそのまま引き継ぎながらも、過去多少息苦しくて

異質的だったチューニング(特にボーカルのボケ)がターゲットに沿って

改善された点はほめられる変化だと思われます。

 

4) SUPERTFZとリネーミング後に自慢の種として掲げている高い解像力に

ついては非の打ちどころが見えないほど相当な性能を保有していたと判断され、

パフォーマンスとポテンシャルの良いKINGシリーズの部品と特定音帯域の

ディップを大きく与えず超高音域を生かしたチューニングに加え、

抑制された残響(モニタリングに近い)でかなり高い解像力の特性を見せます。

 

5) 純音80dB以上の高いボリュームと速いビート、大編成でも音像/音場の

乱れのない一貫性と密度感を見せ、高音~超高音域の汚さもほとんどない

再生力は価格帯を超えると見られるので褒め続けるようになりますね。

 

6) 褒め続けたのでいくつかの短所(好みによって短所ではないかもしれないが)

扱ってみます。

- 高音~超高音域に譲歩のないチューニング特性の上、品質の低い

音源再生時には苦しいこともある。(実はこれは短所というには不適切だが

マスタリング/圧縮時に発生した歯擦、劣化した部分が隠れませんでした)

- 高い解像力、モニタリング性向、高音~超高音域ブースティングで

長時間の聴取は多少疲れる

- ケーブル接続端子の射出パッティングライン処理が不十分で、

少し整える必要がある。

写真の赤い円が耳に触れる部分ですが、パッティングラインのひれ(?)が残っていて、

位置づけをする時に鋭さを感じることもあります。 最初はチクする感じで漏電かと

思いましたが調べてみたら上の問題でした。それで少し整えてあげました。 - -;

 

7) SUPERTFZとリネーミング後初めて発売されたFORCE 1の場合、

類似価格帯のイヤホンは相手にならないほどの高い解像力を見せてくれたが、

今回発売されたMYLOVE 2022は価格がさらに高いFORCE 1に劣らない

解像力はもちろんターゲット追従性が改善されバランス面でも良くなり、

価格は過去の自社の同級機器よりむしろ多少安く発売されました。

 

- 基本オプションがALIのTFZオフィシャルストアで39.99ドル販売中 -

 

この製品も使いまわしものですが 水平移動ではなく上位移動を通じて

性能と価格を共に満足させるリニューアルなので望ましいこと(?)を

したようですね。 今からもずっと覚醒しよう TFZ!!