[CCA] CXS レビュー : セミオープン&がっちり音の模範生 | arceloのイヤホンレビュー

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1。 外観及び構成品


 

- ALL METALハウジングのセミオープン型、ケーブルは値段を考慮すれば納得できる

ディテールと品質。

 

- イヤーピースは開封の時からあんなにほこりがべたついていますね。 減点!!!!

 

- シェルサイズが適度で定着用に問題のない構造&デザインも無難。

 

 

2。 SPEC  16オーム / 感度109dBで駆動に制約はないです。

 

 

 

3。 周波数特性テスト

 

 

低音域はハーマン ターゲットに比べて量感が少少ある方で中音域以上は追従性が

かなり良好です。 バランスの面では好き嫌いがほとんどないほどのチューニング

状態だと思われますね。 空気感は普通。

 

 

4。音の表現力

 

- 音像(ボーカルの中央焦点) : 良好

- イメージング(定位を含む) : 良好

- サウンドフィールド1(左右のステージ) : 良好+

- サウンドフィールド2(上下の拡張) : 良好

- 分離度(解像度を含む): 良好

- 残響 : 適度

 

 

 

5。 CCA CXSはこんなイヤホンです。

 

1) 22 年 11 月に、20 ドル以下の価格帯のセミオープン型1DDイヤホンが

いくつか発売されました。CCA CXS、SGOR VENUSが発売され、いくつか

の新製品が12月にも発売されています。

SGOR VENUSを一番先に入手してテストしながら惜しい部分が多くてどうしても

登録できずに終わったが競争機器であるCCA CXSはかなり良い製品でした。

 

2) 製品の発売と共にメーカー案内のFRを見てバランスはかなり良い反面

SGOR VENUSのように共進ピックが果たして問題(特に歯擦)になるのでは

ないかと心配しましたがテストを経て、測定値とは違ってFRがかなり良好に

出てよかったですね。

 

3) KZで新しく開発されたレジェンダリー10mmドライバーユニットを採用した

初製品で若干の硬直性を持ったモニタリング性向に近い音響特性を見せ、

メタル ハウジングの独特な響きも面白いです。 大編成や速いビートの音源の

消化力も20ドル未満の製品にしてはかなり良い方ですね。 

 

そしてセミオープン型の開放感も適正水準に感じられる程度だと思われます。
(文字通り適正水準であるため大きな期待は禁物。 開放感の良い機器なら

この前テストしたPANDAMONが素晴らしいです!!)

 

4) 音響機器の基本といえるターゲットに充実したバランスと、機器自体の完成度も

かなり良い方なので、おすすめのイヤホンだと思います。

 

 

6。SGOR VENUSと比較

 

1) FR特性(個人の好みは尊重します。下の評価は本人基準)

- ユーチューバー MD Jacques氏からの測定値

 

* VENUS : 6K~8Kブースティングが強すぎて歯擦+鋭さがひどい方

 

* CXS : 12K以上の超高音をもう少し生かしていたら空気感も良いだろうという残念さ

 

 

2) ユニットの構造

 

 

* VENUS : セミオープンというより大型レリーフに近い構造なので開放感がやや弱く

軸整列が惜しい構造
 

* CXS : 確実な軸整列が施されており非の打ちどころは特にない形

 

 

3) 仕上げ及びディテール

 

 

* VENUS : なぜ付けたのか疑問に思う安物フィルターと値段に合わない

ポリカーボネートハウジング

* CXS : ステンレス材質のダスト フィルター + FRチューニング用の
メッシュ フィルターの二重構造とメタル ハウジングでディテールも良い