「カーズトミカ・ドッグハドソン」と「電送人間」(笑) | MODELと日々の徒然と

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鉄道模型・ミニカーと日常のそのほか

 先日某スーパーで見つけた「カーズトミカ」から。

 

 このタイプのトミカは基本的に私は手を出さないのが常だったのですが、店頭でこれを見た時にビビッとくるものがありましてつい手を出してしまいました。

 

 何といってもこのフォルムに惹かれたからです。

 通常品のこれはアメパト仕様なのですが、今回のモデルは日本の「警視庁」の仕様。特に「視」の字が旧字体になっています。

 この手の白パトというとクラウンを始め国産セダンが使われているのが普通ですが、昭和30年代中頃まではシボレー辺りの1950年代アメ車が使われる事が多くこのミニカーそのまんまのパトカーが走り回っていたのだそうです。

 (講談社「コレクションゴジラ大全集」12Pより画像引用)

 

 当然、その頃の映画やテレビドラマでもこのタイプのパトカーが大活躍しているのですが、わたし的に特に印象深いのが昭和35年の和製スリラー映画「電送人間」(東宝)です。深夜の東京の街を犯人のクラウンを追跡する2台のアメ車パトカーの絵面に昭和30年代の空気を感じてストーリーそっちのけで見入ってしまったものです(本作を初見したのは平成一桁頃でしたがw)

 

 このほか、同時期のTVドラマ「特別機動捜査隊」(NET)の第1話でもこのタイプのパトカーが出ており、クラウンがのしてくるまではこの手のアメ車パトカーが普通に見られた(少なくとも東京では)事が伺われます。

 

 カーズトミカとはいえ「その頃のパトカーのモデル化」には驚くと同時にノスタルジックを掻き立てられます。

 

 ミニカーとして面白いのは、昔のアメ車を彷彿とさせるブワンブワンとした緩いサスペンションまで再現されている事。

 これを狙ってやっているとしたら、これもまた凄い事です(笑)

 

 残念なのは屋根の赤色灯が回転灯の仕様だったこと。あの当時だったら「前からしか灯りが見えない砲弾型スポットランプ」の赤色灯だった様なのでそこまで再現されていたらもっと凄かった事でしょう(まあ、カーズトミカを買う層がそんな事まで気にするとは思いませんがw)