PLUMの小湊鉄道キハ200をHO化する・その2 | MODELと日々の徒然と

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 先日入手したパワートラックと台車を基に日曜日の昼下がり、PLUMのプラキット小湊鉄道キハ200をHO化する作業に取り掛かりました。


 元々このキットはディスプレイ用の台車と走行用の台車(パワートラック)をコンバートできる様に床板の一部を交換可能にしてあるのである程度は手軽にHO化できるはずです。
 ただ、店頭で注意を受けましたが、今回の日光モデルのDT22台車はピボット軸の仕様なのでそのままでは天賞堂のパワートラックに台車枠を転用できません。
(プレーン軸なら問題なしとの事です)

 なのでパワートラックの車軸先端の一部をカットしてからDT22の台車枠を組付けます。
 HOの場合基本的に時計ドライバ1本あれば大概の作業は可能。できれば良いピンセットが(先端の異なる)2,3種類あればいいと思います。

 台車自体の工程も瞬着でセンターばねやブレーキシューのパーツを貼り付ける程度です

 ここで盲点なのはT車側の台車が片側絶縁なので車輪をはめ込む際に極性を気を付けないと「試運転即ショート」という事になります(汗) 
 ブレーカーのないパワーパックだとこれは致命的なのですが、車輪の極性について台車の説明書に記載がないブレーカーのないパワーパックだとこれは致命的になりかねません。
 車輪の極性について台車の説明書には記載がないですし、鉄コレかなんかに慣れている新規ユーザーがHOに挑戦した時にまごつくポイントかもしれません。


 ところで、今回使った日光モデルのDT22ですが、パーツを組付けた状態の見た目はこう
 一方でPLUMのキットに付属のディスプレイ台車はこうです。

 誰が見てもわかる位に細密度に差がありキャストの質感こそあれ、細密感では日光モデルのそれがしょぼく見えるのは間違いありません。
 実は最初に私が危惧していたのも「台車を交換したら前よりみすぼらしくなってしまう」点でした。
 (まあ、逆を言うならPLUMのディスプレイ用の台車は「細密だけど華奢」とも言えますが)

 ともあれ、交換自体は30分もあれば可能(実際には接着剤の固着時間が入るのでもう少しかかりますが)
 実際、台車を組付けると前より足回りの細密感はスポイルされた気になってやや複雑な気分でした。
 ですが、そんな不満(?)もレール上でキハ200が走り出す瞬間まで。

 キハ200が実際にするすると走り出した瞬間、上記の不安が全くどうでも良くなってしまったのには自分でも驚きました。
 やはり鉄道模型は走らせてこそ華です。

 このキハ200は今回のHO化まで丸3年戸棚の飾りもの状態で特に昨年くらいはこれを飾っている事すら忘れかけていた位でした。
 それが動力を組付けて走らせるとまるで「昨日まで死んでいたのが突如息を吹き返したかの様な」感動を与えてくれたのです。
 こうなると細密感がどうとかなんて吹き飛んでしまいます。
 走りが良いと台車周りのディテールが細密でもそれが目立ちませんし、むしろキャスト製の台車が逆に力強く見えすらするのですから不思議なものです。
 パワトラを組み込んだキハ200が静々と走り出すさまはやはり感動ものです。
 動力が動力なので超スローが効くほどではないのですが、かなりスムーズに走ってくれました。