「車中泊入門」 | MODELと日々の徒然と

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 さて、今回は書籍ネタから。
 先日買った一冊から。

 ヤマケイ新書の「車中泊入門」(竹内 隆 著)
 これまでも折に触れて書いていますが、わたし自身は独身時代を中心に年に1、2回のペースで車中泊込みの帰省をしていました。
 それに用いた車も、日産テラノを振り出しに初代セレナ、メルセデスAクラス、エスティマハイブリッドを使いましたし、それ以外でもアリオンやエスクァイアを「車内で寝るために」使っています。

 ですが、当時は車中泊のノウハウは世間的にも手探り状態だった様で書籍ひとつとっても、RV雑誌やアウトドアの専門誌などで散発的に特集が組まれる程度。
 特に車内での睡眠法や食事、アメニティなどをひっくるめて車中泊を体系的に書いた書籍というのはほとんどなかったと思います。
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 著者の竹内氏はこれまでにも1、2冊車中泊のことを書いた単行本を書かれていた方の様ですが、いずれにしろ一冊で車中泊の全てを纏めた本に偶然入った本屋の店頭で出会ったわたしが興味を持ったのは無理もありません(笑)

 わたしの車中泊時代の当時にはLEDも太陽電池もスマホやポータブル電源もなかったので、殊アメニティに関する限りはあの当時よりも車中泊ライフはかなりよくなっている様に思えます。

 ですが一方において「車内で寝るための基本的なノウハウ」自体は30年前と今とで大きく変わっていない様です。
 特にミニバンや1ボックスのフルフラットシートが凸凹でそのままでは寝られたものではない点は全く当時と同じと言っていいと思います。
 本書でもベッドメイクに関しては数ページが割かれていますが、基本的にキャンプ用品を車内に転用することを基本に置いています。
 これ自体は悪いこととは思いませんが、使用頻度によってはかえって高い買い物につく可能性もある様な気がします。できるなら家にある様な有り合わせで同じ効果が得られる可能性についても触れてくれればと思います。
 (おそらくラゲッジスペースの確保の観点から嵩張る寝具を使いたくないというのもあるのかもしれません)

 あと、これは本書の趣旨からやや離れますが、車中泊に向いた車としてワンボックスやトラックベースのキャンパー、軽バンなどを挙げていますが車中泊に向いた車が必ずしも長距離の移動を快適に(つまり疲れずに)移動できる訳ではない事も頭に入れる必要はあります。
  (その意味ではかつてのRV雑誌が「ホンダBEATでソロキャンプをやった」とか「セダンやステーションワゴンで車中泊に挑戦」といった記事を散発的に上げていたのは有り難かったと思います。むしろ一見車中泊に向かない様に見える車で寝るにはどういうノウハウが必要かの方にも記述がほしかった気がするのです)

 とはいえ本書を読んで一種の浦島太郎気分になったのも確かですw
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 本書を読んでわたしが真っ先にしたことは「近所の100円ショップでLED照明を買った事」だったりしますw
確かに光量は明るく車内で寝っ転がって本を読むにはとても向いたアイテムでした。

 これらをはじめとして本書には車中泊に使えるヒントやグッズの紹介も具体的かつそれなりに豊富で車内に一冊置いておけばなかなか使えると思います。