絶版名車のNXクーペ | MODELと日々の徒然と

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 今回は43分の1スケールのミニカーから。

 先日の藤枝行きで彼の地の中古ショップに国産名車コレクションが大量に置いてあるのを見つけました。
 ただし実車の人気を反映してか同じ定価だったはずなのにそれぞれのアイテムのお値段はピンキリ状態。
 物によっては定価1800円のものに4000円の値がついていたりして堅気にはなかなか手が出ません(汗)

 その代わり安いものならそれなりに安いのもありますがこのラインナップがまたマニアも見向きもしないマイナー車か不人気車が揃っています。

 という訳で今回の買い物はわたしが個人的に好きな車種から「安い順」で入手しています。
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 今回紹介する日産NXクーペは1台800円でしたw
 この車の源流を辿るとかつてはレビンやファミリアロータリーのライバルとして気を吐いていたB110サニークーペに行き着くのですが、B110を頂点にして人気はモデルチェンジの度に低下し、おまけにその過程で「ルプリ」とか「RZー1」とか改名を頻繁に繰り返したため更に印象を薄くしてしまった経緯があります。

で、このNXクーペが実質的に最終モデルとなってしまう訳ですが、実は店頭でわたしが手に取るまで「この車がミニカーになっているのを知らなかった」くらいのマイナー度を誇ります。
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 ただ、不人気なことは不人気でしたが歴代のサニークーペ系の中でフォルムのまとまりは最も良いデザインと思います。コンパクトながら適度に緊張感もある流面系ボディは結構洗練されていますし、Tバールーフ仕様も設定されていたので遊び心も十分。中身の方も「日産がCRーXを作ったらこうなりました」的な走りの良さだったのだそうです。
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 では不人気の理由は何かというとひとえに「顔が変だったから」ではなかったかと。グリルレスの顔に変形丸目のライトの組み合わせは当時のトレンドに逆行しているばかりか「マンガのゆるキャラ」を連想させてしまい(事実某自動車誌では「ウナギイヌ」とまで呼ばれた)ました。
 これは第一印象で選ばれるスペシャリティカーとしては致命的な欠点になってしまった気がします。

 ミニカーでもその脱力感溢れる顔がきちんと表現されているのがなんですがw
 ですが自分でハンドルを握るかとなると、結構面白がって乗るかもしれません(ただしTバールーフ仕様に限る)