この間もネタを書きましたが、「青空の下ではどんなものでも美味く感じるものなのか?」の実践編その3です。
梅雨明けからこの方猛暑日が続き、田舎とはいえ昼間なんかはエアコンのない自宅にいるのがいい加減苦痛になってくる時節になりました(大汗)
こういう時はどこか涼し気な所で昼飯を食べるのが一番。
という訳で近くのスーパーで適当な総菜を買い込み、どこか涼めそうな場所を探します。
(田舎の事ゆえ「エアコンの効いたビルの中」は期待し難いですし第一このコロナ禍ではそういう密室に行くのも気が引けます)
という訳でS660を飛ばしてたどり着いたのは近場の山の中の「滝のある公園」
実は最初は前にカレーを食べた見晴らしの丘に向かうつもりだったのですが、この炎天下、直射日光が直撃するような場所だと食事そのものが拷問になりそうな気がして見送りました。
公園と言っても山肌を利用して適当に散策道と東屋があり、鎮守の森の様な巨木の群れがお出迎えしてくださるというロケーション。
日曜日の昼間だというのにそこにいたのはわたし一人。
県外からの観光客はもとより地元の人間の姿すら見なかったという凄い環境ですが、それだけに耳に入るのは川のせせらぎの音だけ。
周囲を見回すとこれでもかという位に木々の緑が眩しい環境。なにはともあれ「フィトンチッドだけはおなか一杯になりそうなほどありそうな場所」です。
さっそく人気のない東屋ひとつに腰を下ろして広げるは
近くのスーパーで買い込んだ「オリーブ油香るサラダそば」定価399円の2割引きおつとめ品。
定価245円(!)の「ブランド物の納豆を使った納豆巻き」の二品。
少なくともまっすぐ自宅に帰って食べても旨いとは感じそうにない組み合わせです。
が、環境という奴は面白い。
人里離れた山の中、巨木からこぼれる木漏れ日を浴び、川のせせらぎだけをBGMにしてぱくつく「おつとめ品のそばと醤油が付いてこない納豆巻き」がこの上なく美味かったのです。さすがに猛暑日ゆえに気温は30度を下る事はなかったと思うのですがそれでも涼味溢れる日曜日の昼食という奴を堪能できました。
オリーブ油の風味がかつおだしの梅雨に絡むサラダそば、私が一番苦手とするひじきがてんこ盛りに入っていたのに実にするするとのどを通りましたし、醤油なしの納豆巻きも納豆自体が高級品なのと薬味代わりの紫蘇の風味が周りの木立の空気と合わさって爽やかなこと!
こんなロケーションが自宅から車で10分くらいのところにあるというだけでも田舎暮らしバンザイと言いたくなります。
(そんな事を感じることは特にコロナ禍以前はそうそうなかった気もしますが)
さて、食後散歩代わりに「滝」というのが何処にあるのか歩き回ったのですが。
どうもこういうのが「滝」だったらしいです。坊さんの修行場の一部で滝に打たれる(?)のを再現しようとしたのでしょうか。
ですがこの暑さの中でも水は冷たく、零れ落ちる水の値がこれまた涼し気。
真夏の日曜日の昼下がりにくつろぐにはなかなかいい環境なのは確かです。