『社長、お話しがあります。』
スタッフから、深刻そうな顔で、
こんなことを言われた社長から
面談のご依頼がありました。
『そのスタッフの話しを聞いて欲しい。』
5月を前にして、退職を考える方が
増えているのでしょうか。
話しを聞かなくても分かります。
間違いなく、退職の申し出です。
社長としては、
『どう対応したらよいか分からない。』
ということです。
私も、どう対応したらよいか分かりませんが、
社長が面談するよりは、
ましな結果になりそうです。
というのも、社長との関係性にもよりますが、
スタッフは、社長には本音を話しにくいもの。
一般的には、退職の本当の原因や、
継続して働くことに向けての方策を
社長が、退職を考えているスタッフと
一緒に考えることは難しいものです。
私達の会社のスタッフが退職するときも、
例外ではないでしょう。
その会社のスタッフにとって私達は、
利害関係がない外部の人間だから、
言いにくいことも言えちゃうんです。
客観的な対応ができる。
実際、そのスタッフと話してみると、
退職の本当の動機が本人なりに、
整理できたようです。
しかも退職への思いは
勘違いだったことも気付く。
働く上で、納得がいかないことが
いくつか出てきます。
普段は言う機会がないので、
心にしまっていたものです。
それらは、退職しても解決しないものばかり。
他の会社に行っても、出てくることです。
それを解決できるようにならないと、
また繰り返すもの。
本当は、この会社のことが大好きです。
でも、人間関係がひっかかる。
相手があることなので、
1人では解決できるものではありません。
しかも、当の本人には言いにくい。
一番悩むのは人間関係です。
頼りになるのも人間関係です。
どう活かすかは自分次第です。
そのスタッフを通して、
会社全体の人間関係の相関図が見えてきます。
誰が誰に、どんなことを思っているのか
全体像が見えてきます。
全員のスタッフと面談した方がよさそうです。
最初は、『退職をしたい!』から
始まった話しが、不思議なことに、
退職への想いは勘違いに気づいていく。
いつの間にか、
『もう一度、この会社で働きたい。』に、
自然と変わる。
私は、退職を引き止めることはしません。
そのスタッフに考えてもらうだけです。
かと言って、
誰にでも話す訳ではないでしょう。
私達との関係性が重要です。
この会社は、変化の余地が十分にあります。
私達がこの会社へ提供できることは、
面談だけでなく、まだまだありそうです。
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