最近、毎月の資金の動きの実績と、
将来の資金計画を見ながら、
経営者の意思決定を確認している会社でのこと。
成長している企業は、
色んな取り組みをしています。
また、変化も沢山あります。
全ての取り組みが上手くいく訳ではなく、
失敗だと思ったら、別の方法へ切り替える。
行動が多ければ多い程、
早く目標地へ到達します。
この会社の経営者の動きは激しく、次から次へと、
新たな取り組みを行っています。
新たな取り組みを行うと、
何かしら時間とコストがかかります。
単発の出費なら、そんなに心配はありませんが、
2、3カ月程継続して、
大きな出費が出ていると、
今後も続くのか、心配になります。
『これって、いつまで続きますか?』
経営者の答えは、『2年程』
2年も赤字垂れ流しって、
会社は潰れませんが、
数千万円の出費になります。
『2年後にどうなったらいいの?』と聞くと、
答えが出てこない。
その経営者自身も、なぜ行っているのかが、
分かっていないようです。
何となく、やっている。
なんとなくで、数千万の出費をするところでした。
お話しをしていくと、経営者自身は、
定性面のビジョンは見えていますが、
定量面のビジョンが見えていないことが
分かります。
将来のために、
赤字を出して挑戦するのはいいけど、
全体で、どのくらいの時間と費用をかけて、
どんな効果を見込むのか?
見えていない。
3年後や1年後にこうしたいから、
今、これだけの出費をする。
そのくらいは考えて欲しいです。
何を期待しているのかが分かってないのに、
行動しても効果はありません。
経営者とスタッフでは、
見えている景色が違うけど、
経営者自身も景色が見えていない。
『赤字垂れ流しを、今後も続けるのか?』
今すぐ決めてもらいたい。
時間がないので、
その場で、5年後のビジョンを考えてもらいます。
経営者が大切にしている数値基準を
前年の実績、新年度、3年後、5年後と並べます。
定性面はできているから、
定量面をつくります。
定量面はとしては、
月商、稼働率、原価率、労働分配率や、
業種特有の★★費、●●率、■■率、
このくらいなら、
30分で、できちゃいます。
出来たものを見ると、
どこに手を打てば良いかが明らかです。
では、3ヵ月間、
『今の試みを継続してみましょう。」
経営者も納得して意思決定ができました。
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