中国ドラマ春花秋月検証 愛という言葉の重さ1 | **arcano**・・・秘密ブログ

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今回はプチではなくガッツリいきます。 

物語序盤からガツガツいくのは秋月。
いつでもどこでも何度でも春花をおっかけています。

いつでも好きな時に現れ

例え敵陣鳳鳴山荘であっても

春花が行く場所なら旅館でも。

とにかく追っかけてます。時には近付きすぎて春花も本当に兄なのか?兄にしてはやけに迫ってくるので戸惑う。それをまた見て楽しむドS秋月。

一方蕭白はてんで奥手な好青年。硬いというか距離が遠い。女性の扱いになれていないのでつまるかつまらないかで言えば言わずもがなつまらない。それにも理由がありますが蕭白という青年の不自由な部分です。感情抑制や理性の象徴であります。



けれど押せ押せ秋月とガチガチ蕭白と思いきや…意外と愛を囁いたのは蕭白の方が早かったです。

秋月は愛を囁くことはかなり後半までなかった。
言うとすれば『春花は兄を愛している。そうだろ?』っていう言い方だったり、
『傅楼にとって游絲は弱みだが私の弱みは春花だ』と言うような遠回しな言い方です。

押したり追っかけてるのに秋月の本心が春花にも私達にも見えないんです。初回はね。

秋月の想いというか全ては【その後番外物語】で語らせていますので此処では詳しくは端折りますが、秋月は母の愛、人の温もりを知らずに生きてきた。
番外で氷谷が母のようなものだと言ったのはそう言う意味ですが春花が触れるといつも秋月は冷たい身体をしている。血の通った人間なのに。

そんな秋月が春花により人の温もりを知ったのです。
あの裏切り者の花小蕾と思いながら中身は別人の春花は普通の女の子なので普通に人を心配したり思いやります。でも普通なんです。

まず一芝居中の3人。出会いのシーンです。


葉顔を殺すとか目をくり抜くという秋月。
春花は葉顔をすぐに庇いました。咄嗟に。
これには葉顔も驚きました。


それから連れ去られて千月閣で目覚めた春花は寒すぎて『寒いけど大丈夫?』と思い遣る。


又、妹のためと言い旅館の皆を殺して配下の者を用意した事に対しても


ただ、秋月の周りにはこんな風に自分より他人を思って行動したり発言する人が居なかった。色眼鏡で見ずに秋月に意見を言うなんて怖くて誰もしなかった。
自分を【魔教の千月洞洞主上官秋月】という目ではなくただプログラム設定上この世界では記憶喪失になった私の【兄上】と思って最初から接してます。例え噂で秋月が恐ろしいと聞いても、自分が見ている限りそうではないので恐れや畏怖を抱いてはいません。そこがまた秋月には驚きで新鮮。
それは蕭白も同じで、明け透けに好意的な感情をぶつけてくる女子はいなかった。時代ですよね。春花は2169年からやってきた超未来女子ですから。


迫ってきたり


とにかく素直に押す春花に解されて行く蕭白。


割と罪作りな春花ですが、きっちり好きな人は蕭白。秋月は兄上と思って行動はしています。


ではどこがきっかけで秋月は春花を愛し始めたのか…これはきっちりハッキリしています。
元々可愛いしからかうと反応面白いし、憎からず愛らしく感じている相手の春花


秋月の心を掴んだ箇所が物語前半であります。

それは花家を調べる為に来た町で白や流風が調査中留守にします。会ったばかりの冷凝や風彩彩とはちょっと険悪で春花は居た堪れずに町に出ます。
そこで秋月にまたもや待ち伏せされていて露天の月餅を見つけました。
月餅は家族の象徴。中秋節には家族で分け合って食べる風習の話をしますが秋月は知りませんでした。
春花は孤独な兄秋月を知ってしまう。


秋月に月餅を作り、食べ方を教えます。
これにより秋月は春花が月餅が好きなんだと刷り込まれ事あるごとに月餅を春花に食べさせようとします。そこも可愛い所。

ただ春花は気付いてしまう。
白と結婚したら兄は又1人になるのかと。
それが可哀想になる春花。



中秋節に月を見上げながら家族の私がいるから、兄上は1人じゃないと言います。


秋月は春花の言葉に本心であるか聞きます。
秋月は自分に対して胸の内を曝け出す人間がいなかったので。聞いてしまいますね。


春花の言葉に秋月の心にある冷たく凍った魂が
溶け出した瞬間だと思いました。


この部分の描写は物語で私が一番秋月の心の揺れというか閉ざされた氷谷の雪解けを感じた部分なので、じっくり見てもらいたいです。ここからが秋月の溶けた氷の正体が段々と分かっていきます。


春花の言葉と、繋いだ手から流れ込む温かさ。


繋がった春花と自分の手を見つめこれが…人の温もりなんだなと。知ったのです。



秋月の心の氷塊が溶ける
それがこの男の難解さを理解するポイントです。