映画『エレファント』

 

 

■ エレファント

 

 

 

 

 

1999年に起きた米コロラド州コロンバイン高校の銃乱射事件をモチーフに「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のガス・ヴァン・サント監督が、事件が勃発するまでの高校生たちの一日を淡々と描いた青春ドラマ。2003年カンヌ国際映画祭でパルム・ドールと監督賞のW受賞という史上初の快挙を果たした。

 

 

 

 

 

 

コロンバイン高校銃乱射事件をモチーフにした本作。悲劇的な題材を描いている作品なのですが、ピアノにのせられたその映像の美しさ、セリフの少なさから生まれる日常の空虚感といった表現が私にはたまらなく映画的に感じてしまう大好きな作品です

 

 

 

 

 

 

ヒーローもヒロインも、ましてや主人公すら存在しないような淡々としたいつもの時間が交錯する日常と、その後に起きる事件の対比のずれがあまりに大きく、そのショックとダメージは見ているこちらに深い虚無感を与えます。

 

 

 

 

 

 

多くの登場人物をそれぞれの日常の視点で描き、誰が加害者で被害者になるのか、その曖昧な境界線の恐ろしさがこの映画のテーマでもあるのでしょうか。日常からの銃撃音の大きさがその悲劇性をこれでもかと表しています。恐ろしく悲劇的で美しい繊細な作品です。

 

 

 

 

 

ではまた次回ですよ~! バイバイ