映画『ミリオンズ』
キリスト教マニアの信心深い8歳の男の子ダミアンと10歳になる現実主義者の兄アンソニー。ママを亡くしたばかりの2人は、パパとともに郊外の街へと引っ越しをする。そんなある日、秘密基地で遊んでいたダミアンの目の前に、大きなバッグが降ってきた。中身はなんと22万ポンドの札束。折しもイギリスではユーロへの切り替えを控え、ポンド紙幣も12日後には紙クズになってしまう。アンソニーは大人には内緒にして自分たちで使い切ろうと言い出し、さっそく欲しかった物を買いまくる。一方、神様からの贈り物と信じるダミアンは、貧しい人に分け与えようと考えるのだが…。
こちらは2004年制作の イギリス 映画になります ![]()
「トランス」 に続き ダニーボイル 監督の作品で、「28日後、、」 「サンシャイン
2057」 の間に挟まれる作品になります つまり、監督のキャリアとして 微妙な時
期でありますな 「自分の子供にも見せられる映画を」 という監督の思惑の働いた作
品だそうで、そこがこの「ミリオンズ」 という映画を、これまた微妙な作品にしてし
まった要因のようにも思えます
母親を亡くし、ダミアン は 父親とお兄ちゃんと新たな町へ引っ越して来ました 近所
には大きな線路が走っていて、ダミアン は段ボールで秘密基地を作って空想にひたっ
ていました そこへ黒いバッグに詰まった大金が秘密基地に飛び込んできます 聖書マ
ニアで信心深いダミアン は 神様からの贈り物だ と信じ込み、お兄ちゃんに相談しま
すが、折しももうじきポンドからユーロに変更する時期でありました (実際はなって
いないのでここもファンタジーなのですが)
そこでお兄ちゃんは現実主義で、それまでに使ってしまおうとしますが ダミアンは 貧
しい人に分け与えよう とします とりあえずお金を家に隠す二人でしたが、そんなあ
る日 秘密基地で遊んでいた ダミアン に、ある男が目に入ります 貧しい人だと思い
自分は大金を持っているからあげようか? とつい口を滑らしてしまいますが、お兄
ちゃんの機転で何とかやり過ごすのですが、その男はあの空から降って来た大金を探
していた強盗団の男だったのでありました ![]()
お話は 観た事も無い大金を手にした兄弟が、そのお金をどう使うのか? (お兄ちゃん
は欲しい物を買ったりし、ダミアンは沢山の鳩を買って大空に放したり、貧しいモル
モン教徒のポストにお金を詰め込んだりと、兄弟でも使い方が違っています) ![]()
大金を取り戻そうとする強盗の男が ダミアン からお金を取り戻せるのか?その危機を
どう回避するのか、出来るのか? 母親を亡くした兄弟は、それをどう乗り越えて
行くのか? というストーリーが折り重なって進んでいきます
特に面白いのが、時々 ダミアン の前に現われる、様々な聖人達 ダミアン の置かれ
ている場面によって登場する聖人は変わるのですが、助言をする訳でもなく、ただお
喋りをするだけなのですが、なんか楽しいのであります
他にも、そもそものお
金の出元、不要になる ポンド を処分する為に積まれていた列車に潜んで、小分けした
袋を走り出した列車からポイントごとに投げ落とした、その一つが ダミアン の元に落
ちて来た訳ですがこの犯罪シーンは ダニー・ボイル らしくてキレッキレでありました
「大金」 という物を子供の目線で見せる事によって、その本当の価値という物って何
なの
それ自体には全く価値が無いんじゃないか?(だって紙切れで、燃やされち
ゃうんだもの)
それをどう、何のために使うか が重要では? と問いかけてきます
ラストに集約されていますがね
![]()
ただお金の問題と、母親、家族のお話が上手く融合してない感じと、どっちつかず感
がちょっと気になりました それと、強盗の男との駆け引きがあまり機能していなく
て、ドキドキさせてくれませんでした
どちらにも振り切っていない為か ダニー
・ボイル の良さが抑えられてしまっていた気がします そこを気にしなければ、そこ
そこ楽しめる作品にはなっているのであります
絵本のような、カラフルな撮影と、正に聖人のような ダミアン君 の可愛らしさはお勧
めです 子供が主役で、ちょいと考えさせられる ファンタジー映画をご覧になりたい
方は、機会がありましたらご覧になってみてはいかがでしょうか
では、また次回ですよ~! ![]()










