新たな転居先で幸せな生活を送る夫婦の前に、夫の同級生と名乗る男・ゴードが現れた。再会を喜んだゴードから、2人に1本のワインが「ギフト」として贈られる。しかし、徐々にゴードからのギフトはエスカレートしていき、度を越していく贈り物に2人が違和感を覚えはじめた頃、夫婦のまわりに異変が起き始める。
こちらは2015年制作の アメリカ 映画になります
サイコサスペンス というジャンルになるのでしょうか?殺人鬼や血が苦手な方には、
うってつけの作品であります
ジョエル・エドガ―トン(ブラックスキャンダル 等) という俳優さんの初監督、脚
本、出演、という物でありますが、初にしてはなかなか手堅い出来上がりになってお
ります サイモンとロビンの夫婦が転居して来た先で、ショッピング中に、夫の高校
時代の旧友のゴード という男に、偶然出会う事からお話が始まります
社交辞令のようなあいさつを交わして別れるのですが、後日 夫婦の新居の玄関先に、
ゴード から、ワインの贈り物 (ギフト) が置いてあるのに気づきます 突然の贈
り物に驚くのですが、引っ越し祝いだろう、と軽く受け止め お礼に夕食へ招きます
それから、ゴード は サイモン の留守時に家を訪れ ロビン と親しくなっていきます
ある日、夫婦でパーティから自宅へ帰って来ると、ゴード から贈り物として、勝手に
庭の池に鯉が放たれているのでした さすがに行き過ぎを感じた サイモン は 「も
う二度と俺達に近づくな」 と、 ゴード に言い放つのでありましたが、、、
知人からいただく ギフト は嬉しいものですが、たいして知らない人からの ギフト は
やはり怖いものがあります 何故 ゴード は サイモン に ギフト を贈るのか?そし
て、その意味は、、がポイントとなるのですが、観終わった後で考えると、ちょっと
悲しくなったりもするのであります
前半、不気味だった相手が、後半でひっくり返る展開になって行くサマが、ちょっと
快感になる ストーリーになっておりまして、予告にもある 「君が過去を忘れても、過
去は君を忘れない」 という 自分では些細な事であっても、相手から見ると、人生ま
でも大きく変えてしまう出来事だったりするのだと思い知らされるお話であります
イジメがそうであるように、人は、被害者にも加害者にも成りえる恐怖を味わえます
中盤の、あるシーンでラストの展開と、タイトルの意味が読めてしまった私でありま
すが(あくまで、落ちを探っていた訳ではなかったのですが)それでも拳銃や、ナイ
フという凶器や、バイオレンスに走っていない事に好感が持てましたし、ラストも、
あれでなくてはならないエンディングでありました
ただ、幸せであるはずの妻の ロビン が、終始、 不安で暗い表情なのが、逆に怖くて
気になったのですが、夫の自信満々の裏返しがあの表情に表れてたのかな?とも感じ
ました
派手なアクションや、展開もありませんが、大人が楽しめるサスペンス映画になって
いると思いますので、お時間があったらご覧になってみるのはいかがでしょうか
では、また次回ですよ~!