オランダの小さな村に暮らすフレッド。最愛の妻を亡くし、息子とも音信不通で、孤独な生活を送っていた。規則正しく単調な毎日を繰り返し、人付き合いも必要最小限だけ。そんなある日、テオと名乗る素性の全く分からない男が村に迷い込んでくる。ほとんど言葉を話さず、どこに住んでいるのかも分からないテオは、フレッドが庭掃除のお礼に食事をご馳走すると、そのまま家に居着いてしまう。最初はテオとの奇妙な共同生活に困惑気味のフレッドだったが、ざわめき始めた日常は笑顔を忘れたフレッドの気持ちにも変化をもたらしていく。そして、いつしか不思議な絆で結ばれていくフレッドとテオだったが…。

 

 

 

 

 

 

こちらは2013年制作の オランダ 映画になります

 

タイトルからして私向きの作品!と思い、レンタルした次第であります

 

 

 

 

信仰心の強い、教会を中心とした田舎の村に住む、フレッド 彼は妻を亡くし、息子

 

とも音信不通で、一人、余計な人付き合いもせず、ひっそりと暮らしていたのです

 

が、ある日 テオ という、記憶も常識も持たない、言葉もろくに話さない、不思議な男

 

と出会います 帰る所も無く、お金も持っていない テオ を泊めてあげた事で、孤独な

 

生活を送っていた フレッドの生活が変化していきます

 

 

 

 

平穏な村に訪れた、不思議な男の面倒をみている フレッド を周りの住民は、おかしな

 

目で見始め、子供には、「ホモ野郎!」と、なじられる始末 教会からまでも窘めら

 

れますが、そんな立場になっても フレッド は テオ との暮らしを続けるのでした き

 

っと彼は、何も持たない無垢な テオ に、亡き妻や、息子の影、人間としての繋がりを

 

無意識に感じていたのでしょう

 

 

 

 

そんなある日、テオ の素性が判明するのです、ちゃんと家も持ち、妻も居る身でした

 

テオ を連れ、彼の家へ向かうと、妻が驚く事も無く、普通に歓迎してくれたのです、

 

聞けば、テオ は交通事故に遭い、身体は異常は無いものの、脳に障害を負ったと言い

 

ます そして時々徘徊して、何処かへ行ってしまうのだと、きっと フレッド の家が気

 

に入ってしまったのではないか?と、テオを彼の家に残し、フレッド は自宅に帰って

 

来ます そんな彼に、今まで以上に孤独感と、損失感が襲ってくるのです

 

 

 

 

ある日の朝、近所の大声で目覚めます そこには村人に「帰れ!」と怒鳴られる テオ 

 

の姿があるのでした テオの妻も フレッド の家にやって来て、「気に入った家が見つ

 

かったのね」「しばらく彼を居させてくれる?」「時々お邪魔しに来るわ」と言い、

 

不思議な繋がりの家族が出来る事になるのです ただ、フレッド にはまだ埋められな

 

い穴があったのです

 

 

 

 

失った妻にプロポーズした 「 マッターホルン へ行き、自分の心に、ケリをつける」 

 

事と、事情があって、音信不通状態になっている、「息子との和解」 です 長い事そ

 

れを心の奥にしまい込んで、信仰で抑え込んで生きて来た フレッド ですが、テオ と

 

の出会いによって、今までの自分の暮らしに、疑問と後悔を見いだすのです

 

そして、ついに フレッド は行動に移します さて フレッド は自分の鍵の掛かった扉

 

を開く事が出来るのでしょうか、、、

 

 

 

 

ここまで聞くと、人生を描いたシリアスな映画のようですが、この作品は、それをコ

 

メディという アレンジで私達に届けてくれます ですから余計にラストは感動してし

 

まうのですがね 演者さんも素晴らしくて、フレッド、テオ、は勿論ですが、テオの

 

妻役の女優さんと、フレッドの 昔からの、知人の教会の男性役のお二人も見事であり

 

ました ラスト、フレッド の息子が歌う 「過去の感情はもういい。ありのままで生き

 

させて。それが、私の人生!」 このシーンが、ジワ~っと染み込んで来るのです

 

 

 

 

86分 という短い時間ですが、優しさと、ユーモアに溢れた作品となっておりますの

 

で、見かけたら、是非手に取って頂きたい作品であります

 

では、また次回ですよ~! バイバイ