冴えない男子高校生グレッグは他人と深く関わることを避け、幼なじみのアールと共に名作映画のパロディをつくる毎日を送っていた。そんなある日、グレッグは母親から同級生のレイチェルが白血病になったことを聞かされ、彼女の話し相手になるよう命じられる。仕方なくレイチェルのもとを訪れるようになったグレッグは、いつしかレイチェルとの間に友情を育んでいく。そして病状が悪化していく彼女を励ますため、アールとオリジナル映画の制作に乗り出すが……。

 

 

 

 

 

 

こちらは2015年に公開された アメリカ 映画 アメリカ になります

 

サンダンス映画祭で、大賞を受賞した作品でありますが、日本での劇場公開は無かっ

 

たようで、DVDのみ販売、レンタルという形での鑑賞になります 監督さんはTV

 

で「glee」なんかを作っている方だそうですが、私は観た事がありません

 

 

 

 

17歳の高校生 グレッグ は、どのグループにも属さない(属せない) 存在で、他人

 

と深く関わる事を避けて暮らしてきました 幼馴染みで、唯一の友達といえる アール 

 

とも、自主制作のパロディ映画の共同制作者、という名目で付き合っている程度で、

 

本心を打ち明け合うような友達を作らず、皆と表面的に付き合ってきたのですが、あ

 

る日、母親から、幼少時代に仲が良かった レイチェル が白血病にかかった事を知らさ

 

れます 

 

 

 

 

彼女の話し相手になるよう母親から言われたグレッグは仕方なしに レイチェル の家に

 

訪れ、しだいに彼女の家へ通ううちに、互いに心を打ち解け合うようになる二人だっ

 

たのですが、レイチェル の病気の進行が進み、病院に入る事になった時、彼女の為に

 

映画を作って欲しいと、彼女の友達に頼まれる グレッグ だったのですが、いったい何

 

を作ったらいいのか困惑する グレッグ なのでした、、、??

 

 

 

 

この映画は グレッグ の一人称の、心の声で物語られていきます その語られ方も、彼

 

が映画を撮っているかのように、字幕で場面設定のように、説明が入るという面白い

 

作りです 軸としては、グレッグ と レイチェル の微妙な年齢であるがゆえの、ぎこ

 

ちない、でも純粋な心の繋がりを築いてゆく過程と、それによって グレッグ が他人の

 

為に行動を起こしてゆく成長と、レイチェル の病気の進行に伴い、揺れ動く心が描か

 

れて行くのですが、決して恋愛映画にも、闘病涙映画にも、意図的に持って行こうと

 

していない所が素敵なのであります

 

 

 

 

それゆえ、観終わった後に、「じわ~っ」 と来るのであります 劇中に語られた何気

 

ない言葉や、仕草が様々な意味をもってくるのを感じます グレッグ と アール が映

 

画の中で作っていた、映画のパロディ作品が秀逸で、何作か作中で見れるのですが、

 

どれも楽しそうで、全部観たい程、魅力的です「フィツカラルド」「ミーンストリー

 

ト」「ベニスに死す」「第七の封印」「地獄の黙示録」「羅生門」「真夜中のカーボ

 

ーイ」「ブルーベルベット」「時計仕掛けのオレンジ」「めまい」  等、きっと監督の

 

好みなのでしょうが、素敵なチョイスでありますハート

 

 

 

 

最後、彼女の病室で、レイチェル の為に作った映画を一緒に観るのですが、これが今

 

までグレッグ が作って来た作品とは、全く違った作風になっている事も、印象深い一

 

つです ウォーホル と ソウル バス を混ぜたような作品なのですが、それが グレッ

 

グの成長と、彼女にいったい、どんな作品を作れば良いのか模索した グレッグ の心中

 

をよく表した作品だという事が表現された物で、とても感動させられるシーンになっ

 

ています そして最後に レイチェル もある物を作っていたのが分かるのですが、そこ

 

も見事な見せ方でありました流れ星

 

 

 

 

主演の若い俳優の子達も、素晴らしい演技を披露してくれています 日本のティーン

 

エイジャーの恋愛映画の予告 (本編は未見ですが) をよくテレビCM等で見る事があ

 

るのですが、「これ、主演を替えただけで、同じ映画じゃないのか!?」 という代物

 

ばかりに見えてしまう私 (あくまで私の偏見ですが) なのでありますが、、また愚痴

 

が、、

 

 

 

 

とにかく、よく有りがちなテーマを、見事な脚本と、演出で仕上げてくれた作品であ

 

りますので是非とも機会があれば、ご覧になってみて下さいませね

 

では、また次回ですよ~! バイバイ

 

 

 

 

 

 

 

グレッグが作った映画の一部がご覧頂けますので、宜しければこちらもです OK