鬼才Q・タランティーノ監督が、殺人鬼とセクシー美女軍団の激闘をカーアクション満載で描いたスラッシャー・ムービー
テキサス州オーステインの人気DJ、ジャングル・ジュリアは気の置けない仲間たちとバーへ繰り出し、女の子だけの会話に花を咲かせていた。そんな彼女たちを、ドクロマークの不気味な車を駆る顔に傷のある謎の中年男、スタントマン・マイクが秘かにつけ回していた…。14ヵ月後、テネシー州で映画の撮影に参加していたスタントウーマンのゾーイ。彼女は空き時間を利用して、仲間たちとある計画を実行する。
それは、売りに出されていた憧れの車、映画「バニシング・ポイント」に登場した70年代型ダッジ・チャレンジャーに試乗しスタントライドを楽しむこと。さっそくボンネットに乗り、危険なスタントを始めるゾーイ。やがてそんな彼女たちを、あの男スタントマン・マイクが、新たな獲物に見定め襲いかかるのだったが…。
こちらは2007年のアメリカ映画でございます
クエンティンタランティーノ監督作品なのですが、元々企画物の作品で、グラインド
ハウスというアメリカの上映方式らしいのですが、B級低予算のホラーや、アクショ
ン映画の2,3本立てを上映する事を指すらしいです
これを再現しようと、ロバートロドリゲス監督とそれぞれ作品を作り、2本立てで
上映したうちの1本を、海外用に編集しなおして単独の作品に仕上げたものが今作に
なります
グラインドハウスが全盛だった頃の作風を狙っているため、ロドリゲス作品はホラー
だったのでタランティーノ作のこちらはカーアクション、サスペンス、がメインの作
品になっておりますB級見世物を再現するため、作品の映像にフィルムのノイズなん
かを入れてたり、コマ飛びなどもあって、かなり楽しんで作っている感じが伝わって
きます (ノイズはちょい過剰かも、、)
大きく2つのお話に分かれていて、最初はイマドキのイケてる女子のグループの話
2つ目は女性スタントマン達の女子のグループの話、その2つの女子グループをつけ
狙うドクロマークの黒い車に乗った スタントマンマイクこと カートラッセル が襲い
掛かるのでございます
ただそれだけのお話なのですが、海外用に再編集したためか、通常のタラちゃんトー
クもいつもより退屈に感じてしまい、やや間延びした感じが否めません
まぁその分、途中のカーアクションが効果的に感じるのも事実ですが (((゜д゜;)))
そして後半のカーアクションは70年代映画ファンにはたまらないモノがあります
無駄に車がグシャっとなったり、こんなんでも走るのね~!というハラハラドキドキ
であります
途中、今止まればいいのに~と、ツッコミたくなるシーンもありますが、そんな野暮
な事言いっこなしよ~っていうノリが全てのアクション映画
トークの中でもファンがにやける「バニシングポイント」や「ダーティメリークレイ
ジーラリー」なんてワードもあり「バニシング60」では、「あのリメイクじゃない
方!」なんて嬉しいセリフも飛び出します、さすが~!でありんす
カートラッセルもまだまだカッコイイです (片目のスネーク好きもご満足ですぞ)
しかし、タランティーノの映画の中の女性は強い女性が多いですな~、そんな意味で
もこの作品は、女性に観てほしい作品であります ラストは爽快かもしれませぬ
今作も音楽がとてもいい意味でマニアックな曲が多数が使われていて、映像、セリ
フに音楽と、それぞれ楽しめるポイントとサービス精神が随所に散りばめられていま
す。
ハマる人にはたまらないタランティーノ映画となっていますので、興味がありました
らご覧になってみて下さいませです。
では、また次回ですよ~!
映画の空気感が伝わるコラージュ作品です