今年のアカデミー賞ノミネートが発表されました。華やかな作品賞の陰に隠れがちな
ドキュメンタリーや短編映画の動画をチェックしていた時に目に留まったのが
こちらの 3分50秒 程の作品。
- SAVE RALPH 「ラルフを救え!」 -
内容を全く知らない初見では可愛らしいウサギのアニメーションだと思って観始めた
のですが、その内容はかなりヘビーなものでした。
主人公はウサギのラルフ。彼のドキュメンタリーというスタイルで話は進みます。
冒頭で自己紹介とともに「右目が見えない」「右耳は一日中“キーン”と鳴っている」
ことをコミカルな口調で語るラルフ。
彼の話が進むにつれ、その原因が人間による動物実験によるものだと分かります。
健気にもラルフは「でも全然平気、人間様のためにしていることだし 人間は動物より
も偉いんだ」「お父さんもお母さんも兄弟も子供もみんなそう」だと語ります。
そんなインタビュー中にも関わらず、ラルフは人間に連れ去られいつもの実験台に
縛り付けられてしまいます。 そこには同じような仲間の姿が、
そして謎の液体を人間の手によって目に注入されるラルフ、、。
このショートフィルムは動物福祉の世界的リーダーである「ヒューメイン・ソサイエ
ティー・インターナショナル」が化粧品の動物実験の廃止を求めるキャンペーンの
一環として製作された作品で、無知な私などはこういった現実を考えれば考えるほど
人間という生き物の矛盾にぶち当たってしまうばかりです。
こちらの作品は2022年のライオンズ フェスティバルで非営利映画に与えられる
名誉ある賞、「グランプリフォーグッド」を受賞しました。
この賞のトロフィーを持っているラルフの姿が可愛らしくてとってもグッド
現在では世界的に化粧品の動物実験を禁止する国が増えているそうですが、これだけ
でなく、様々な人間と動物の関わりを考えてみる良い機会にもなると思いますので、
こちらの動画をご覧になってみて下さいです。
では、また次回ですよ~!