オーストラリアの広大な地を舞台に、3人のドラァグクイーンが真実の愛を求めて旅す
る姿を描いたロードムービー。 １９９４年オーストラリア映画
シドニーで暮らすバイセクシュアルのミッチ、誇り高き性転換者バーナデット、若く
騒々しいフェリシアら3人のドラァグクイーンは、オーストラリア中部の砂漠のリゾー
ト地でショーを行うため、おんぼろバスの“プリシラ号”に乗って3千キロの旅に出る。
道中で様々な出会いやトラブルに遭遇しながら、目的地を目指す3人だったが、、。
それぞれヘビーな問題を抱えた3人を乗せて砂漠地帯を走るプリシラ号。毒舌の喧嘩が
始まったり、遭難しそうになったりの大爆笑の珍道中。小さな町での偏見で、信じら
れないくらいひどい目に遭いながらボロボロになる彼等。でも決してめげることな
く、3人は夢をひとつひとつ実現してゆく姿に元気づけられます。
主演の３人がこれまた豪華で、「コレクター」のテレンス・スタンプ、「マトリック
ス」のヒューゴ・ウィービング、「L.A.コンフィデンシャル」のガイ・ピアースとい
う面々が見事なドラッグクイーンを可愛らしく演じている姿がたまりません。
そうそうハリウッドリメイクで「３人のエンジェル」という作品もつくられましたね
出演はパトリック・スウェイジ、ウェズリー・スナイプス、ジョン・レグイザモとい
う恐ろしくケンカの強そうな面々が揃っていました。 出来は悪くはなかったとは思う
のですが、、（察）
３人がステージ上で踊る華やかさと、その裏で抱える様々な問題のコントラストが映
画に奥行きと説得力を与えています。 このステージ衣装のデザインが素晴らしく、こ
の年のアカデミーで衣装デザイン賞を受賞しています。
様々なダークで不快な問題を象徴するかのような銀色のプリシラ号が、閑散とした
黄色い砂漠地帯を駆け抜けるというメタファー的な姿だけでも爽快な気分になる作品
です。
どのようにしたら彼等、彼女等のようにポジティブに生きられるのか、映画を観なが
らただただずっと憧れてしまう私。弱って元気が欲しい時には是非この映画を観て
パワーをチャージしてくださいです。
耳馴染みのヒット曲も多数使用されているのも特徴です。 
社会のシビアな面も描かれていますが、それ以上に生きる事の素晴らしさを感じさせ
てくれるハッピーで最高な映画です。
といったところで、また次回ですよ～！ 
