300年の眠りから覚めた3人の魔女と子供たちが繰り広げる闘いを描いたファンタ

 

スティック・アドベンチャー。

 

 

 

 

 

 

               -  HOCUS POCUS  -   監督 ケニー・オルテガ

 

 出演 ベット・ミドラー、キャシー・ナジミー、サラ・ジェシカ・パーカー 他

 

こちらは1993年制作の アメリカ映画 アメリカ です。(95分)

 

 

 

 

  1693年のマサチューセッツ州セイラム。 魔女のウィニー、メアリー、サラのサ

 

ンダーソン3姉妹は不死の魂を得るために、森の中の家でさらってきた子供たちの精気

 

を吸って生きていた。 

 

 

 

 

3人に妹をさらわれた少年サッカリー・ビンクスは妹を取り返そうと魔女の家に忍び込

 

んだものの、妹を助けられなかったばかりか、自分も魔力により死ぬことのできない

 

黒猫へと姿を変えられてしまう。

 

 

 

 

やがて、魔女3姉妹は村の人々によって縛り首にされたが、ウィニーは死に際に、「い

 

つかハロウィンの夜に若き童貞が私たちを蘇らせるだろう。その時は町中の子供たち

 

の精気を吸い取ってやる。」と恐ろしい言葉を言い残した。 黒猫に変えられたビンク

 

スは、童貞が火を付けると魔女が蘇ると言われる黒い炎のろうそくに誰かが火をつけ

 

ないように見張りながら年月を過ごす。

 

 

 

 

時は流れ、300年後のハロウィンの夜。ロサンゼルスから転校してきた高校生のマッ

 

クスは、妹ダニーのお菓子集めに渋々付き合わされていた。しかし、何軒目かに訪れ

 

た豪邸は、憧れのクラスメイト・アリソンの家だった事から、マックスは急に機嫌が

 

良くなり、町外れの森にある“魔女の家”を探検しようと持ちかける。

 

 

 

 

そして、その家には童貞が火を付けると魔女が蘇ると言われる例の黒い炎のろうそく

 

があったが、そんな事を迷信だと信じてないマックスはろうそくに火を灯してしま

 

う。 すると、魔女3姉妹が蘇ってしまった。 

 

 

 

 

魔女3姉妹はダニーの精気を奪おうとするが、その時黒猫が現われ、マックスたちに人

 

間の言葉で「魔女の本を奪って逃げろ」と叫んだ。 それは300年前にウィニー達に

 

猫にされたビンクスだった。 マックスたちはビンクスに導かれるまま、本を持って逃

 

げるが、魔女3姉妹も追いかけてきて、、。

 

 

 

 

ハロウィンにお薦めの映画という記事にこの作品があって、まだ観た事がなかったも

 

のでレンタルしてみました。 こちらはかのディズニー映画という事もあってか、かな

 

りファンタジックなお話になっていますが、子供から大人まで笑って楽しめる作品に

 

なっています

 

 

 

 

セイラムの町へ引っ越して来たばかりのマックスは魔女の存在を迷信だと考え、興味

 

本位からその封印を解いてしまった事から騒動が巻き起こります。 その魔女を蘇えら

 

せる儀式というのが「ハロウィンの夜、童貞が火をともすと魔女が蘇る」というもの

 

で、ファミリー向けのディズニー作品のわりになかなか攻めたワードがキーポイント

 

だったりします。

 

 

 

 

蘇った魔女は命を長らえる為に生贄となる子供と、若返りのレシピが書かれている

 

「魔女の本」が必須なのですが、その本をマックス達に奪わてしまった為に取り返そ

 

うと追ってきます。 そもそもレシピを覚えていないっていうのも面白いんですがね。

 

 

 

 

マックスと妹のダニー、クラスメイトのアリソンの3人に、300年前魔女によって

 

姿を黒猫にされたビンクスが加わって、魔女3姉妹とのハロウィンの一夜の攻防戦が

 

繰り広げるのですが、舞台がハロウィンの夜という事もあり、町中の大人も子供も

 

様々なキャラクターの仮装をしているっていう絵面からしてもう楽しいのであります

 

 

 

 

そんな夜だから魔女3人がウロウロしていても違和感がないっていうのも愉快です。 

 

その上、この魔女3人も悪役でありながら見事なお馬鹿ぶりで、それぞれ個性的なキ

 

ャラのボケツッコミとドタバタで笑わせてくれて、どこか可愛く憎めないものになっ

 

ています。

 

 

 

 

この魔女ウィニーを「ローズ」のベット・ミドラーが風格ある出っ歯メイクで演じ

 

堂々の歌唱力も披露しています。 メアリーを「天使にラブ・ソングを、、」でシスタ

 

ー役のキャシー・ナジミーが演じ、相変わらずのぽっちゃりオーラを放っています。 

 

 

 

 

サラを「セックス・アンド・ザ・シティ」でブレイクする前のサラ・ジェシカ・パー

 

カーが演じ、セクシーながらちょっとぶっ飛んだ不思議ちゃん演技を見せてくれてい

 

ます。 顔だけなら一番魔女っぽいと思う私は「オズの魔法使い」が魔女というイメー

 

ジがあるからでしょうか、、?

 

 

 

 

300年前と現代のタイムラグで起きるカルチャーギャップネタも楽しく、指先から

 

火が出たと騒ぐライターや、黒い川だと勘違いするアスファルトの道路、魔王の仮装

 

をしたオジサンを本物だと思い込み家に招かれたり、魔法のほうきを子供に盗まれて

 

モップと掃除機に乗り換えたりという魔女あるある?ネタが随所にちりばめられてい

 

ます。

 

 

 

 

この魔女の手下として眠っていた墓から起こされるゾンビもマックス達を追って来ま

 

すが途中で頭が取れたり指を挟んで切れてしまったりと、災難に見舞われてちょっと

 

可哀そうな役どころがゾンビの哀愁を漂わせます。 それがラストに良い奴になったり

 

するという素敵な演出がディズニーらしい所です。

 

 

 

 

個人的には魔女の呪いで黒ネコに変えられてしまったビンクスがメチャ可愛くてずっ

 

とニヤニヤしてしまいました。 ずっとネコでいるビンクスをダニーが抱きながら 「今

 

はあたしが面倒をみるわ その後はあたしの子供や孫たちがあんたの世話を引き継ぐわ 

 

いつまでも ずっとよ、、」 と言い聞かせる場面にはうるうるしちゃいました。 

 

 

 

 

でもその前のシーンでは、ビンクスが車に轢かれてペチャンコになるという残酷な場

 

面もあったりして、不思議なバランスの映画だったりします。 ビンクスが喋る場面は

 

顔だけを合成している訳ですが、そのほとんどは実際のネコを使って撮影されている

 

のも大きな魅力です。 自然なネコの動きをどう撮影したのかを見るだけでも一見の価

 

値ありです

 

 

 

 

散々ドタバタコメディが展開する本作ですが、ラストには小さな感動がありました。

 

300年前の兄妹、そして現在のマックスとダニーの兄妹、2組の兄妹の強い絆と愛

 

情によって物語は素敵なエンディングを迎える事になります。 ただ私は黒ネコのビン

 

クスにもう会えなくなったという事にうるうるしちゃったんですがね。 そんな方も多

 

いはずです。

 

 

 

 

妹のダニーが子供ながらに演技が上手いな~と思い、後でキャストを見たらまだ小さ

 

い頃のソーラ・バーチだった事に驚きました。 いや~メチャメチャ可愛かったです~

 

 

 

 

それとは別にアリソン役の女の子を勝手にヒラリー・スワンクだとばかり思い込んで

 

いた私。 ところがヴィネッサ・ショウという女優さんでした。 若い頃ってこうだった

 

んだと、勘違いしちゃう程めちゃめちゃ似ているので、是非ヒラリーだと思って見て

 

頂きたいです。

 

 

 

 

とまぁ、物語のほとんどがハロウィンの夜が舞台という事もあって大人も子供も終始

 

コスプレ状態で、町もハロウィンの飾りに溢れて映画を観るだけでハッピーハロウィ

 

ン気分を満喫できる正にハロウィン映画です。 

 

 

 

 

ディズニーながらミュージカル場面は少なめですが、ダンスにニャンコと楽しい映像

 

が盛りだくさんの楽しい作品ですので、機会があれば一度ご覧になってみて下さいま

 

せ、です。

 

では、また次回ですよ~! パー