キャメロン・クロウが実際にリッジモント・ハイ・スクールに潜り込んで書いたという脚本を元に、女流監督エイミー・ヘッカリングが24曲のロック・ナンバーを挿入し高校生たちの様々な恋と青春を描いた監督デビュー作

 

 

 

 

 

 

     -  FAST TIMES AT RIDGEMONT HIGH  -    監督 エイミー・ヘッカリング

 

 出演 ショーン・ペン、ジェニファー・ジェイソン・リー、ジャッジ・ラインホルド 

 

こちらは1982年制作の アメリカ映画 アメリカ です。(90分)

 

 

 

 

  ロサンゼルスのアップタウンにあるリッジモント高校 15歳のステーシー・ハミルトンと17歳のリンダは、高校の同窓生。性体験済のリンダと、まだのステーシーは学校がひけた後、近くのファーストフードの店でウェイトレスをしている。 ステーシーの最大の関心事は、早く体験すること。 ある日、店にいかした男の子が入ってきたので、早速デートの約束をとりつける。 

 

 

 

 

リッジモント高には、仲間に何でも斡旋し稼ぎまくるマイク、ステーシーにあこがれている小柄のマーク、ステーシーの兄で連日のらりくらりとハンバーグを焼いているブラッド、歴史教師ミスター・ハンドに目をつけられたサーフィン好きでドラッグ狂いのジェフらが通っていた。 やがて、ママの目を盗んでステーシーは深夜の脱出に成功、店で知り合った男の子とデートし、大人へのかけ橋を渡ってしまった。 

 

 

 

 

それ以来、彼女は人が変ったように積極的になる。 マークとのデートもOK、ところが彼は肝心のところで、「用事があるから、、」 と彼女の気持を無視した行動をとるステーシーのセ〇クスに対する好奇心はエスカレートし、マイクともメイク・ラブしちゃった。 ところが、ステーシーは妊娠。 しかし、マイクは知らぬ存ぜぬの一点張り。 話を聞いて憤慨したリンダは、二人してマイクへ復讐を企てるのでした、、。

 

 

 

 

何か、と~っても懐かしいタイトルを発見してしまって、そのまま鑑賞した本作。 実は当時テレビなんかでも放送していた作品だったのですが、お馬鹿なタッチの作風についつい敬遠していて今まで観ていなかったこの映画、長い歳月を隔ててやっと観る事と相成りましたよ。

 

 

 

 

まぁ映画はタイトル通りの内容で、特別熱いメッセージなんぞがある作品ではないのですが、とにかく80s感溢れるファッションとライフスタイルがそのまんまなので見ているだけで楽しく、あのキャメロン・クロウが脚本を書いているという事もあってか、オープニングからノリノリの80s音楽がこれでもかと流れてきて「バックトゥ~」並の高校生活を疑似体験出来るエンタメ作品になっています。

 

 

 

 

一応メインとなるのが恋愛に憧れる高校3年生のステーシーで、彼氏が欲しい!早く初体験したい!と焦る主人公。 それを取り巻くクセのある同級生や先生がとっても魅力的でちゃんと群像劇になっているのも面白いところです。 

 

 

 

 

中でも異彩を放つショーン・ペンのブロンドのソバージュヘアーと、薬でイッちゃってる表情が絶品で、先生とのやりとりもかなり笑えて見事なコメディアンぶりを発揮しています。 「ビバリーヒルズ・コップ」で有名なジャッジ・ラインホルドもステーシーの兄役で良い味出してますし、あのフォレスト・ウィテカーが高校生を演じているのもかなりのインパクトがありました。 

 

 

 

 

他にもチョイ役でニコラス・ケイジやエリック・ストルツなんて方々も出演されていて、とにかく皆さん若いの一言に尽きます。そんな中でもフィービー・ケイツの輝きはずば抜けてキラキラしていて眩しい程です。 そんな所も含めて色々な見所が沢山ある作品で、このような映画ながらアメリカ国立フィルム登録簿に登録された名誉な側面もあります。

 

 

 

 

日本の高校生とはかなり違う学園生活ですが、勉強や友人関係、初体験やアルバイトといった、この青春という妙な熱をもった時期には共通するところも多々あって、自分のあの頃をちょっぴり思い出したりして、「意味の無い、これこそ青春映画」という楽しい映画だと思いますので、機会があればご覧になってみて下さいませ、です。

 

では、また次回ですよ~! パー