直木賞作家・黒川博行の「後妻業」を、大竹しのぶと豊川悦司の共演で映画化
「後妻業の女」 監督 脚本 鶴橋 康夫 原作 黒川 博行
出演 大竹しのぶ、豊川悦司、尾野真千子、永瀬正敏、笑福亭鶴瓶 他
こちらは2016年制作の 日本映画 です。(128分)
「武内小夜子、63歳、好きなことは読書と夜空を見上げること…わたし、尽くすタイプやと思います」 結婚相談所主催のパーティで可愛らしく自己紹介する小夜子の魅力に男たちはイチコロだった。 耕造もその一人。 二人は惹かれあい、結婚。幸せな夫婦生活を送っていた、はずだった—。
2年後耕造は亡くなり、葬式の場で耕造の娘・朋美と尚子は、小夜子から遺言公正証書を突き付けられ、小夜子が全財産を相続する事実を言い渡される。納得の行かない朋美が調査すると、衝撃の事実が発覚。
小夜子は、後妻に入り財産を奪う“後妻業の女”だったのだ!そして、その背後には結婚相談所・所長の柏木がいた、、。
豪華な俳優陣による後妻業という遺産目当ての裏稼業をコメディタッチに描いた作品。若い頃の大竹しのぶの印象が強い私には、演技の巧みさ以上に加齢によるアク味が映画の内容にマッチして不快感が良い塩梅になっておりました。 本作で初めて役者としての豊川悦司に好感が持てた作品でもありました。
黒幕の結婚相談所、後妻業の小夜子、遺産を取り損ねた遺族、雇われた探偵、ひもの女等、欲望と愛憎とお金が渦巻く駆け引きドラマの開き直り感が愉快で、若干のタイムリーさもある映画でござりまする。 この機会にでもご覧になってみて下さいませ、です。
では、また次回ですよ~!