デロス”と名づけられた未来のレジャーランドで起きたロボットの叛乱を描くSF映画 「ジュラシック・パーク」 の原作者マイケル・クライトンの初監督作品

 

 

 

 

 

 

    -  WESTWORLD  -   監督・脚本・原作 マイケル・クライトン

 

出演 ユル・ブリンナー、リチャード・ベンジャミン、ジェームズ・ブローリン 他

 

こちらは1973年制作の アメリカ映画 アメリカ です。(88分)

 

 

 

 

  砂漠に建設された巨大遊園地「デロス」。 そこはアメリカ西部開拓時代のガンマン、中世ヨーロッパの騎士、そして帝政ローマの豪傑という3つの体験が可能な夢のレジャーランド界でした。 シカゴで弁護士を営むブレインは、以前にもデロスを訪れたことがある友人マーティンを伴って遊びにやって来ました。 ブレインたちは3つあるテーマパークの1つ 「ウェストワールド」 で憧れの西部劇ヒーローになりきり、ロボットを相手にした銃撃戦や女たちとのロマンスを大いに楽しんでいましたが、そこで妙なことが起きます

 

 

 

 

休んでいたブレインたちにロボットのヘビが襲いかかり、マーティンが咬まれてしまいます。 決してゲストを傷付けないようにプログラミングされているロボットの「故障」を懸念した技術者たちは施設の一時閉鎖を進言しますが、上層部はこれを拒否。
翌日、ブレインたちの前に再三倒したはずのロボット「ガンマン406号」が現れ、決闘を申し込んできます。 ロボットは人間を撃てず、人間は自由にロボットを撃つことができるる、というプログラムで動くロボット相手の勝負です。 それを解った上でブレインたちは受けて立つのでしたが、、、というお話です。

 

 

 

 

「ジュラシック・パーク」 の原作者、マイケルクライトン が自らの原作を、脚色、監督したSF映画で、設定は、後の「ジュラシック・パーク」に引き継がれています。

2016年に同じ原作のテレビシリーズが始まりましたが、残念ながらそちらは未見です。西部、中世、ローマ、それぞれの時代を楽しめる体感型のテーマパークがあるのですがある日そのロボット達が制御不能に陥り、ゲスト達を襲いはじめてしまうのでした!

 

 

 


まあ、まんま「ジュラシック・パーク」のロボット版なのですが、73年の作品という事もあって、視覚的には残念な部分は否めないものの、現代にも通じるテーマを持っています小学生の頃にテレビの洋画劇場などで観て、ワクワクして観ていた記憶があった物ですから、その辺は大目に見て楽しむのがお勧めであります。 昔の仮面ライダーを見て「チャックが見える!」 と文句を言うなんて、野暮というものです。
「2001年宇宙の旅」は68年制作ですが、、、あれは特別な作品なのでございます。

 

 

 


そうは言っても、これはこれで、楽しめる作品なのです。 特に制御機能を失ったロボットを演じる ユル・ブリンナー が無表情で、執拗に追いかけて来る様は、まるで「荒野の七人」のガンマンそのもので、怖いのですが、まぁ主人公よりもカッコ良く、荒野を馬にまたがって滑走する姿は、本当に画になるのでありました。 
全ての施設でもロボット達が暴れているはずなのですが、その辺の描写はあまり出てこないのが残念ですが、そういう大人目線はこの映画には邪魔な雑念でしかありません。

 

 

 

 

最後、 ユル・ブリンナー 演じるロボットをやっつけて、ホッとした次の瞬間、倒したはずのロボットの手が、彼の背中に! これは!まるで 「ターミネーター」 ではありませんか! 地味に他の作品にも、影響を与えていた凄い映画なのです。

 

 

 


特にこの時代は機械化に対して、かなり脅威を感じていたのが分かります。 そして現在はどうでしょう? 確かに便利にはなっておりますが、機械化によって、人間の労働力をかなりの範囲で奪われてしまっている気がしないでしょうか?それによる格差の広がり。 映像や表現方法は変わっても、近代化やテクノロジーの進化のスピードに不安と警鐘を鳴らしている基本テーマは現在でも色あせていません。

 

 

 

 

大型テーマパークで、もし、と考えると、ディズニーランドでこんな事が巻き起こっら、、、ミッキーやミニーが、突然ゲストを襲い始めたら!絶対、映画化出来ないでしょうが、ちらっとそんな妄想をしてしまった私でありました。
普段忙しくてお出かけ出来ない方がいらっしゃいましたら こちらの映画でもレンタルして、「ウエストワールド」にお出かけになってみてはいかがでしょうか? 「花屋敷」感覚が味わえる?かもしれませんですよ~!

 

では、また次回ですよ~! パー