冴えないミュージシャンのデヴィッドは、恋人に浮気されて姉の家に転がり込む。甥が通う幼稚園の先生キャロラインに一目ぼれした彼は、自ら志願して甥の遠足に同行することに。遠足中、子ども向けテレビ番組の司会者テディ・マクギルに遭遇し、子どもたちは大喜び。そんな彼らの前に、突如としてゾンビが現れ、、。
こちらは2019年制作の アメリカ イギリス
オーストラリア
による合作映画です。(93分)
冴えないミュージシャンのデイヴは、恋人との激しい口論の末に破局して、一人
アパートを飛び出します。 行くあての無いデイヴは、面倒見の良いシングルマザーの
妹と甥のフェリックスが暮らす家に転がり込む事になります。
ある日、デイヴがフェリックスを幼稚園まで送っていくと、そこに居た幼稚園の先生
キャロラインに一目惚れしてしまいます。 その後、幼稚で遠足の手伝いを募集してい
る事を知ったデイヴは、キャロライン目当てに立候補して遠足に同行する事に成功し
ます。
遠足の日、バスで到着した農園には子供番組の人気者テディもロケに来ていて子供達
は大はしゃぎ。 楽しい時間を過ごしていましたが、農園に隣接する軍の施設内では大
騒ぎが起きていました。 実験で隔離していた大量のゾンビが施設から抜け出し、子
何も知らない一行はトラクターのツアーで園内を回っていましたが、ガイドがゾンビ
に襲撃されます。 キャロラインは子供を怖がらせないように、とっさに「ゾンビは
鬼で、これは鬼ごっこ触られたら負けよ!」 と ゲームなんだと言い聞かせて子供達を
引率してお土産売り場の建物になんとか避難する事に成功。 しかし外はゾンビに囲
まれ、逃げ場はありません。 子供達の存在を知らない軍の部隊では、ゾンビをせん
滅させる為に農園を空爆する計画が着々と進められているのでありました、、。
といったゾンビコメディ作品でございます。 鬼ごっこと嘘をつくと言う設定が 「ラ
イフ・イズ・ビューティフル」 を思わせますが、ゾンビと子供というミスマッチの
ギャップが楽しい映画で、とにかく子供達が可愛いのも魅力ですが、主人公の先生キ
ャロラインを演じている ルピタ・ニョンゴ の先生としてプロに徹する笑顔と歌が作品
をハッピーなものにしています。 この方、直近の映画 「Us」 でも主人公の2役を
演じておられて、なかなかのギャップがあって演技の幅を感じました。
ダメ男デイヴの男性としての成長もあったりして、意外と見所のある作品でありま
す。一番は幼稚園児のフェリックスのダースヴェイダーのコスプレ。小さいダースヴ
ェイダーがゾンビの中を走り回る画はメチャメチャ可愛らしいくて、フォースを使う
そぶりや、「暗黒面のパワーはすばらしいぞ」 といったセリフを言う場面等のフェリ
ゾンビの造形はまぁまぁで、グロさは控えめです。歩くスピードは子供に会わせて
ゆっくりしていて、ゾンビ映画好きには物足りないものかも知れませんが、その分笑
いと可愛らしさで楽しませてくれます。 ゾンビにはウクレレと歌声は最強なのでした
子供を守ると決めた時の女性の強さと、それに触発されて父性と根性が開花するデイ
ヴの恋愛等もあってと、B級的な楽しさが詰まった映画に仕上がっていますので、ゾ
ンビ好き、子供好きの方は、ちょこっと暇な時にご覧になるにはもってこいの作品だ
と思いますので、機会があればご覧になってみて下さいませ、です。
「幸せなら手を叩こう~」 「パンパン!」
では、また次回ですよ~!