サンダーボルト
銀行強盗のサンダーボルトはかつての仲間レッドとエディに追われる身。そんな彼が出会ったのが、風来坊の若者ライトフット。意気投合したサンダーボルトとライトフットはレッドとエディも加え、現金輸送会社を襲うことに。しかし小さなミスが生じて、、。
ー THUNDERBOLT AND LIGHTFOOT - 監督 脚本 マイケル・チミノ
出演 クリント・イーストウッド、ジェフ・ブリッジス、ジョージ・ケネディ 他
こちらは1974年制作のアメリカ映画
です。(115分)
幼い頃、〇〇洋画劇場で微かに観た記憶のあった本作。 あの 「ディア・ハンター」 や「天国の門」 のマイケル・チミノ監督のデビュー作がこちらの作品で、脚本も手掛けておりました。 この作品の後に前記の作品を手掛ける事になる訳ですが、チミノ監督のフィルモグラフィーを見たら遺作(2016年に亡くなっておられました)以外は全て観ていた事に自分でも驚いた私。 こだわりの大作を撮るイメージの監督が、このような疾走感あふれる作品を撮っていたんですよね。 という犯罪映画の本作です。
西部のある町 教会で牧師がミサを行っていました。 そこへ入ってきた男がいきなり牧師に向かって銃撃を始めます。 銃撃をかわして外へと飛び出した男は牧師として身を潜めていたサンダーボルトの異名を持つジョン・ドーアティという男で、以前銀行強盗で、一緒に大金を強奪した仲間たちから、その金を持ち逃げしたと思われ、仲間から追われていたのでした。
逃走中、偶然通り掛かった車に無理矢理乗り込んだジョンは、運転するライトフットと名乗る若者と行動を共にする事になります。 どちらも社会から外れた生活をしていた二人は、いつしかコンビを組むことになります。 あての無い道中で、以前強奪した大金を隠した小学校へ向かいますが、学校は新校舎に建て替えられていて、大金は行方知れずになってしまいます。 失望の中、立ち寄ったダイナーで昔の仲間に拘束される二人でしたが、追っていた大金は消えてしまった事を知り失望します。
が、そこでライトフットが以前ジョン達が襲撃した銀行を、再び同じ手口で襲う計画を立案します。 戸惑うジョンでしたが、これ以上失うものは無いとばかりに、追っ手だった二人を含めた四人で再度銀行の金庫から金をせしめる計画が進行する事になるのですが、、というお話です。アウトローが西部の自然をバックに銀行強盗をするという設定は、正に西部劇のような
所もありますが、同時にアメリカンニューシネマ的な、バディ・ロードムービーの空気感もムンムンで、70年代映画大好きな私にはたまらない作品でした。
特に、まだまだ精力的なイーストウッドの男らしさと、ジェフ・ブリッジスの明るくポジティブなキャラクターのコンビが絶妙で、時折見せるイチャイチャ感と友情のバランスに、つい微笑ましくなってしまいます。 そこへ後から加わってきたジョージ・ケネディ扮する追っ手で悪友の二人も、これまた良い味を醸し出し、程よい笑いと緊張感で、最後まで見せてくれます。銀行強盗の資金を調達する為、個々でバイトをコツコツと始めたりする所や、ヒッチハイクで出会うサイコなウサギ男や、オーシャンばりの計画の為に女装して誘惑するジェフ・ブリッジス等、ちょっとした見所も満載であります。
ラストのある発見は少々唐突にも感じますが、その後のなんとも言えないある種のカタルシスと余韻にはたまらないものがあり、どこまでもつづく長い道と大自然の景色のコントラストが、儚い叙情感を刺激する男の友情物語。「ゲッタウエイ」 や 「真夜中のカーボーイ」 がお好きな方には染みてくる作品だと思いますので、機会があれば一度ご覧になってみて下さいませ、です。
では、また次回ですよ~! ![]()







