デイビッド・ルーベン医学博士の同名の小説 「何時のいつの時代にも人間と深い関わ
りをもつSEXについて」 を基に、7つの挿話に分けて描いたパロディ映画
こちらは1972年制作の アメリカ映画 です。(87分)
「博士の異常な愛情」の次位に長いタイトルの作品ですが、今やNYを代表する映画
の巨匠になった感の ウディ・アレン。 コメディアン出身の彼らしい、初期の監督4作
目の作品で、7話からなるセクシャリティについてのオムニバスコメディ映画でござ
います。
1話 媚薬の効用
中世ヨーロッパのあるお城。美しい王妃に恋した1人の道化師が、恋を叶えようと魔法使いから媚薬をもらい、王妃の部屋を訪れる。それを飲んだ王妃は、突然興奮し道化師に抱きつくが、王妃は貞操帯に守られていて、2人がその鍵を外そうと奮闘しているところに王様がやって来て、あえなく道化師は斬首刑にあってしまう、、。
シェイクスピア風の1編で、ウディらしい人種ネタ満載のべたなブラックコメディです。
2話 ソドミーって何?
内科医のロス博士は、ある農夫から自分は雌の羊に恋したと相談をもちかけられる。その話に興味を持ったロスは、当のデイジーという羊に会い彼も恋に落ちてしまう。 しかしデイジーとの浮気に気づいた妻の訴えで離婚。社会的名誉も失墜し、ホームレス状態になり下がってしまう。
ジーン・ワイルダー主演の獣〇物 羊にガーターベルトを着せたりと、一番笑えました。
3話 エクスタシーは所を選ばず
結婚後6週間たつのに妻ジーナを燃えさせることのできないファブリチオは、様々な努力を尽くすが成果はゼロ。 しかし、ある日、公衆の面前で急にジーナが発情し、以来所かまわずSEXを要求する。彼女は人前だと官能を刺激されるという変態だった
イタリア映画をパロったような作品で、伊達男のウディがイタリア語を喋っております。
4話 女装の歓び
サムは、妻と共に娘の婚約者の家を訪れ食事中にトイレに行くといって席をはずした。サムはその家の夫人の部屋に入り、夫人の服を着だす。なかなか戻らぬサムの様子を見にやって来た主人の声に慌てた彼は窓から外に飛び出し、女装のままウロウロ。 やがて騒ぎは広がり警察まで出動する事態になる。
主人公のサムが女装した時のはしゃぎっぷりが可愛らしいったらありません。
5話 これが変態だ
TV番組「私は変態」は視聴者参加番組で、地下鉄で露出する者、絹靴下で縛られることに歓びを感じる者など様々な変態が登場するのだった。
ここだけ画面がブラウン管TVになります。 意外と最近のトーク番組ってこのままかも。
6話 SFボイン・パニック
人間性科学を研究中のビクターと女性記者が著名なセックス学者バーナード博士を訪れるが、彼は狂人で、2人は研究室をメチャメチャにして逃げ出す。 しかし2人の後を、化学変化をおこした巨大な女性のバストが追い、町の人を襲いはじめる。
マッドサイエンティスト物で、後半の巨大なモンスターオッパイは一見の価値ありです。
7話 ミクロの精子圏
人間体内の管制本部。美女とデート中の男性の興奮に応じて、それぞれの器管が必死に働く。 操舵師、精子らは、性交するまで中枢の指令に従って主人の身体を動かす。無事、一仕事を終えるが、そこに女の声で「もう1回いがが?」となって大慌て。
ディズニーの「インサイド・ヘッド」を思わせます。精子になったウッディがGoodです。
といった性についてのエトセトラ。 ためにはなりませんが、ただただ真面目に馬鹿らし
いお話がつづく作品ですが、現在では作られないであろうブラックなB級の感じがとても
魅力的な映画ですので、機会があれば一度ご覧になってみて下さいませ、です。
では、また次回ですよ~!