ステージで華麗なイリュージョンを披露して喝采を浴びる中国人天才マジシャン その正体は筋金入りの合理主義者で毒舌家のイギリス人スタンリー そんな彼のもとに友人のハワードからある依頼が舞い込む それは、大富豪カトリッジ家の人々を虜にしている評判の美人霊能者がおり、その真贋を見極めてほしいというものだった 超能力や心霊現象の一切を否定するスタンリーは、その女のトリックを見破ってやろうと、一家の滞在する南仏コート・ダジュールの豪邸へ乗り込んでいく ところがいざ霊媒師のソフィと対面してみると、彼女の尻尾を掴むどころか、次々と説明のつかない現象に直面してしまい、自らの信念がすっかり揺らいでしまうスタンリーだったが…。
こちらは2014年制作の アメリカ イギリス
の合作映画です(98分)
ウディ・アレン 「アニー・ホール」 や、以前ご紹介した 「ミッドナイト・イン・パ
リ」 「ブルー・ジャスミン」 の 監督、脚本による ロマンティックコメディ 作品でご
ざいます 出演は マジシャンに コリン・ファース 「英国王のスピーチ」 「シン
グルマン」 霊能力者役には エマ・ストーン 「ラ・ラ・ランド」 「バードマン」 と
いう豪華な顔ぶれに惹かれてレンタルしてみました
世界的に有名なマジシャン、ウェイ・リング・ソー 舞台上のキャラのコスプレの
正体は、イギリス人の スタンリー 彼の旧友のマジシャン ハワードに一緒に コー
トダジュールに行かないか?と誘われます コートダシュールにいるアメリカ人の名
家のキャトリッジ家がソフィー という霊能力者に振り回され、キャトリッジ家の子息
ブライスが ソフィーの虜になってしまい、プロポーズしようとしているらしく キャト
リッジ家を心配する親族から ソフィーの霊能力の真偽を頼まれたハワードは「自分で
はソフィーのインチキを暴くことができなかった。
それどころか、見れば見るほど彼女の霊能力は本物なのではないかと思えてきた だ
から、かつてインチキ霊能力者のトリックを見破ったことのあるスタンリーにソフィ
ーがペテン師だと証明するのを手伝ってもらいたい」 とスタンリーに頼みます そこ
で、スタンリーはハワードと共にコートダシュールへ赴くことになるのですが、何と
スタンリーにも見破れず それどころか スタンリーの事まで霊視で言い当てられます
論理的で皮肉屋だったスタンリーはショックを受け、彼の人生観まで変えてしまうの
でしたが、、、 といった感じの作品です。
とにかく この作品の魅力は、主演二人の魅力に尽きます 皮肉っぽいセリフの多くは
ウディ自身を彷彿とさせますが、流石 コリン・ファースが演じると、それをイギリス
の紳士にちゃんと見せてくれます (多少コメディですから、演技はオーバーアクト気
味ですが)エマ・ストーンは1920年代の時代風景によく馴染んでいます ファッ
ションも美しく、映画の中では不思議な輝きを放っております (こちらもちょっと、
現代的過ぎる演技感はありますが)
ちょっと恋に落ちる過程に、あまり脚本の時間を割いていない為、どちら側の気持ち
の動きにも唐突感を感じてしまった、ダメな私でありました その上 キャトリッジ家
はメッチャお金持ちで、旦那は尻に敷けそうだったのに、、、それが 愛 というマジッ
クなのでしょうね。
恋に落ちるには ロケーション も大事だとつくづく感じさせられる映画でありました
ウディ・アレンの好きそうな スウィングジャズ も沢山流れる、大人のロマンティック
なラブコメディ映画をご覧になりたい方は、この機会にご覧になってみてはいかがで
しょう。
では、また次回ですよ~!