ギリシャの美しいリゾート地 カロカイリ島 小さなホテルを営む母ドナと2人暮らしのソフィは、恋人スカイとの結婚式をいよいよ明日に控えていた またそんな彼女には、“父親と結婚式のヴァージン・ロードを歩きたい”という密かな夢があった しかし、母子家庭で育ったソフィは未だに父親が誰なのかを知らない そこで母の昔の日記から、父親であろう3人の男性、建築家のサム、銀行マンのハリー、冒険家のビルを探り当て、ドナに内緒で結婚式の招待状を送ってしまっていた やがて、道中鉢合わせた3人が揃って到着 ソフィは結婚式のサプライズのため、ドナの目が届かない場所に彼らを匿うことに ところが、、、

 

 

 

 

 

 

こちらは2008年制作の イギリス イギリス アメリカ アメリカ スウェーデン スウェーデン 

                                                                         の合作映画です(108分) 

 

タイトルはイタリア語で  「なんて事!」 (英語の Oh my God!)だそうです ポーン

 

 

 

 

Movie 1999年に初演された舞台の映画化で、皆様削存知の ABBA の楽曲で構成され

 

たミュージカル映画となります 続編も公開されたという事で、一応チェックしてお

 

こうという動機で今回鑑賞してみた次第です 本当は コリン・ファース が目当てだっ

 

たのですが、、。  目

 

 

 

 

男性陣は豪華でありました チャラい時代の007のイメージが強い ピアース・ブロ

 

スナン とラース・フォン・トリアー作品のイメージが強い ステラン・スカルスガル

 

ドという絶妙な不釣り合い具合でございます (良い意味で)  本作での男性は、悪く

 

言えば 添え物のような立場で、通常の 男性主義の映画 における女性の扱いにも通じ

 

ていて、女性陣が製作や監督、脚本、主人公 をしている本作では、ある種 「健全」

 

なバランスにも思えました。口紅

 

 

 

 

その女性陣ですが、主演に メリル・ストリープ  その悪友二人に ジュリー・ウォルタ

 

ーズ、クリスティーン・バランスキー というメンツ そしてメリル・ストリープ 演じ

 

る ドナ の娘で ドレス もう一人の主人公 ソフィ を アマンダ・サイフリッド が初々

 

しく演じておられます。もう既にご覧になっている方が多いと思いますので、今更と

 

いう感じでありますが、この映画、とにかく ABBA の楽曲の凄さを思い知らされる作

 

品なのは間違いありません。  未だに色あせないメロディーには嫌でもテンションが

 

上がってしまいます 

 

 

 

 

で、肝心の映画作品として、でありますが 個人的には 女性による、女性の為の映画の

 

ように感じました。ギリシャのカロカイリ島で小さなホテルを営む母ドナと娘ソフィ 

 

ソフィは結婚する事になりますが ウエディングドレス これまで自分の父親を知らずに成長 そんな

 

時に母親の若かりし頃の日記を発見 デレデレ 母は自分の父親らしい人物と、同時期に3

 

人もお付き合いをしていました ビックリマーク

 

 

 

 

これを逆手に取り、母に内緒で3人を式に招待し、本当の父親を見つけ出そうと画策 

 

そこで繰り広げられる騒動をミュージカルとして描いている訳ですが、大きくは娘ソ

 

フィの心に空いた穴  自分のアイデンティティーを埋めるという過程と、母親の過去で

 

ある男性達との再会と決着 という二つの大きな柱によってストーリーは進んで行きま

 

 

 

 

 

ともすると、暗くなりそうなこのストーリーを 太陽サンサンのギリシャの青い海を背

 

景に  海 これでもか!という明るさと、ユーモラスな描写と、ABBAの楽曲とダンス

 

でポジティブに進んでいきます  このノリに乗れるかどうかが映画を楽しめるかの大

 

きな 別れ道 です。で、私は正直 遠い親戚の結婚式に呼ばれた身内のような感じで、

 

エンディングを迎えてしまったのでございました 残念、、、取り残されてしまいま

 

した チーン

 

 

 

 

大きくは、娘のソフィと産まれて初めて会う父親であろう3人の描き方が希薄に感じ

 

てしまった所と、母親のドナとこれまた3人の男性との場面のやたらと避けたりする

 

気持ちのあやふやさ、最初はドナに隠してヤギ小屋に潜ませていた3人を、見つから

 

ないようにハラハラさせる演出でもあるのか?と思っていたのが、あっさりと出会わ

 

せたりと はてなマーク という部分がやや気になるのでした 時折見せるメリル・ストリープ

 

のシリアスな表情も時にファンタジックな世界から現実世界に引き戻される瞬間もあ

 

って、微妙でありました

 

 

 

 

時折女性陣が衣装によっては ドラッグクイーン に見えてしまった私 (プリシラ感) 

 

それを凌駕するように流れる演者自らが歌う ABBAの名曲の数々 その 勢いで見せら

 

れてしまう作品でありました コリオグラフもやや微妙な味で、あの音楽であれば、

 

撮影と編集でもっと綺麗に見せられたのではなかったかと思う 運動音痴の私でありま

 

した。エンドクレジットでのダンス (特に男性陣の) が一番好きでした  ちゅー

 

 

 

 

出演陣は楽しそうにダンスされていますので、とにかく明るくハッピーな気分になり

 

たい方、ABBAの音楽が好きな方 青い海と、光る太陽のリゾート地好きな方には楽し

 

める作品だと思いますし、本作が世界的にヒットして多数の人に受け入れられている

 

のも確かな事であります。 ただ、何故か本作のピアース・ブロスナンが、ゴールデ

 

ンラズベリー賞で助演男優賞を受賞しているという意外な面もあったりしますが、、

 

まだご覧になっておられない方 (特に女性の方) は、ご自分の目でお確かめ下さいま

 

せです  目

 

では、また次回ですよ~! パー

 

 

 

 

 

 

 

楽しんでいる感じが伝わるエンディングです 男性陣のダンスも良い感じですぞ  音譜