カーチャと仲間たちは年明けを祝うため、ロープウェイで雪山の頂上を目指していた。ところが、男女4人の乗ったロープウェイは故障により上空60メートルで停止してしまう。マイナス10℃の中で夜明けを待つ4人だったが、救助は一向に来ない。追い詰められた彼らは自力で脱出を試みるが、不安定な密室の中で次第に関係が悪化していき、、。

 

 

 

 

 

 

こちらは2019年制作の ロシア映画  です。 (90分)

 

雪山の頂上を目指して乗り込んだロープウェイが事故で停止して、閉じ込められた

 

ら。というシチュエーションスリラーです。

 

 

 

 

  ワンシチュエーション作品ってシンプルで結構好きなのですが、シンプルな分。

 

落ちや細かい心理描写、練られた設定が面白さを左右したりするものですよね。

 

本作の設定は高所の雪山。 新年を山頂で迎えようと、カーチャ含む5人の若者が深夜

 

搭乗予約してあったロープウェイ乗り場へ訪れます。 

 

 

 

 

カーチャの恋人キリルはバッグを忘れた事に気付きゴンドラを降ります。 恋人のカー

 

チャも一緒に降ろそうとしますが、4人はゴンドラに乗り山頂へと向かってしまいキ

 

リルはホテルへと向かいます。ゴンドラが中腹へ差し掛かった頃、操縦する係員に事

 

故が起こりゴンドラが停止し、電気も止まってしまいます。 

 

 

 

 

スマホも繋がらない為、仕方なくそのまま朝を迎えますが、ロープウェイは一向に動

 

く気配がなく、助けが来る様子もありません。 宙ずりの寒さと不安の中、4人は

 

達でこの境地を脱しようと行動を始めるのですが、といったお話です。     

 

 

 

 

そもそも日本のDVDジャケットを見れば、この作品がどういったものかは一目瞭然

 

 

 

 

それが分かった上でレンタルしている時点で、当り屋の確信犯なのですが、それでも

 

何かしらの工夫や見所があるのでは?という微かな期待をしてしまうのが悲しい性で

 

す。

 

 

 

 

お話が始まって、なんだかんだあってゴンドラに乗り込む4人、乗らなかったキリル

 

ですが、ダークな空気感を漂わせ、無理からカーチャを降ろそうとするものですから

 

その後の展開を知っているこちらとしては 「おやおや、何か企みが?」 と、いらぬ勘

 

ぐりと複雑な伏線を思案しますが、実にシンプルでスイートな理由によって裏切られ

 

ます。 

 

 

 

 

まぁまぁ、メインはそんな事ではなく、ゴンドラに残された4人のサバイバル!とな

 

りますが、ロシアの方々は行動的なのか、一夜過ごしただけで我慢出来ないのか、す

 

ぐさまゴンドラの天井に上がるは、床の扉を開くは、を始めます。 そしてロープを

 

見つけたが最後、開いた床からロープを使って脱出しようと試みます。 「そんな事し

 

たらあかんて~」と思っている暇もなく、思った通りの境地に陥り犠牲者が出ます。 

 

 

 

 

このように自らが起こした軽率な行動 (ボケ)によって、勝手に 「あー!」 とゴン

 

ドラから落ちていくものですから観ているこちらは 「ほら」 とか 「だよね~」 と呆

 

れるばかりです。

 

 

 

 

4人のキャラも、こちらに個々の愛着が湧く間もなくはしゃぎ始めるので、正直どう

 

でもいいとしか思えないような存在です。 その合間に挟まれる 一方その頃キリル

 

は、の映像に、タイアップ?と勘ぐってしまう位に派手なポップミュージックに違和

 

感ありありでございました。 ルンルン

 

 

 

 

密室の極限状態で起こるサバイバルや、駆け引き、疑心暗鬼、あるあるの面白味は希

 

薄で、ちっちゃい事は気にするなとばかり、あれよあれよと大味に物語が進みます。

 

最終的にゴンドラに乗らなかったキリルの活躍?によって生き残った人物が助けられ

 

ますが、かなりの力技。 

 

 

 

 

警察に電話すれば?とか、4人がじっと我慢していれば助かったのでは? 担架で運ば

 

れる人間の顔が、数日氷点下に数日居たとは思えない程綺麗だったり、度々撮影して

 

いた動画が何の意味もなかったり、といった素朴な疑問が溢れまくりますが、本作を

 

観るには野暮 はてなマーク というもの、、、です。

 

 

 

 

ほぼ同じ設定で、吹きっさらしのリフトに残される映画 「フローズン」 という作品も

 

あり、エグ目な作品が観たい方はそちらを、密室風味をお好みな方はこちらをご覧に

 

なるのが良いかも知れません。 はい。

 

 

 

 

理屈は関係な~い!ワチャワチャと楽しめる映画を観た~い!とツッコミながら楽し

 

める方にはもってこいの作品だと思いますので、機会があればご覧になってみて下さ

 

いませ、です。  目

 

では、また次回ですよ~!  パー