『エクステ』映画
ある日、横浜港に到着した巨大コンテナから大量の髪の毛が発見される。 そして、その髪の中には少女の遺体が横たわっていた。 警察の死体安置所で管理人をする山崎は美しい髪の毛に異常な執着を抱く奇怪な中年男。 彼は、安置されていた少女の遺体から髪の毛を切り取り、その髪でエクステを次々と作っていく。 一方、黒髪が美しい美容師の卵・優子は、実の姉が娘に虐待を繰り返すことに心を痛めていた。 そんなある日、優子が働く美容室に、山崎が作った美しいエクステが持ち込まれた。 やがて、そのエクステを付けた客が次々と怪死してしまう、、。
こちらは2007年制作の 日本映画
です。 (108分)
「冷たい熱低魚」 等の 園子温 監督による ホラー?映画でございます。
YouTubeで予告を観て危険を察知しながらも、何故か普段は興味ある作品がほぼ皆無
なレンタル店に2枚もあったもので
ついつい勢いでレンタルしてみました。
園子温監督の作品は 「冷たい熱帯魚」 しか観ていないのですが、その時に感じたこの
監督との距離感 が、残念ながら縮むことはない パンチのある映画でありました。 ![]()
映画は港のコンテナから大量の人毛が出て来る所から始まります。 その中に
臓器売買の被害者と思われる女性の遺体も入っていた事で事件となります。 遺体安置
所に運ばれますが、そこに勤めていた髪の毛フェチの山崎という男がその遺体を気に
入り自宅に持ち帰ります。 (どうやって?) 何故かその女性の遺体は、死んだ後も
髪の毛が伸び続け、それを発見した山崎はテンションアゲアゲのウキウキになります
一方、友人と共同生活しながら美容室に勤める主人公の優子。 彼女の姉で、男に依
存して生きている清美が娘のマミと突然訪ねて来ます。 娘に対する態度に異常さを感
じた優子は、マミの身体にDVの痕を見つけ、マミを自分で預かる事にします。
ストレートで艶やかな髪の毛を愛する山崎は、遺体の髪の毛を切りエクステ用の髪の
毛として優子の勤める店に売りに訪れます。 サンプルとして預かったその髪の毛を
試しに着けた店員は、自宅でエクステの毛に殺されてしまうのでした、。といったお
話です。
予告を観たヴィジュアルと、髪の毛というアイディアは面白かったのですが、他がか
なりハチャメチャで、怖がらせたいのか、笑わせたいのか、ちょっとザワザワしてし
まいました。優子の登場場面。 自転車での出勤となりますが、到着までずっと大きな
声で、まるで朝ドラのヒロインのような独り言を喋りつづけるという狂気。不自然
極まりありません。
反面、姉と娘マミの母娘のDV描写はエグくてかなりヘビーなものです。 そして決
定的なのは 大杉漣 演じる山崎という人物のキャラ。 ロン毛のズラを被り、赤白のボ
ーダーにオーバーオールという ノッポさんのような出で立ち。 喋り方もコントのよう
で、これまた不自然極まりありません。 髪の毛に何故執着するのか?の説明も動機
も謎のままでした。
中盤までこのようなキャラと設定がゴチャゴチャして、作品がどちらへ向いているの
か示してくれない為、落ち着いて映画の内容に集中させてもらえませんでした。
その上、子供のマミを含め、皆 K違い のような人間描写ばかりで、誰一人感情移入が
出来ず、個人的にかなり映画を観ている体感時間が長~く感じてしまいました。 ![]()
どうしてもやりたかったであろう 髪の毛の大量発生と、人を襲う場面はそれなりに楽
しめましたし、押入れのシーン等の見せ方の演出には見所がありました。 (特殊撮影
やCGの出来に関しては、予算が無い為でしょうから、どうこうは言いません)
結局 腰が落ち着かないままラストの見せ場まで来てしまった私でしたが、DVDの特
典の監督インタビューに 「学園祭のノリで作った」 とありましたので、細かい?事は
気にせずに鑑賞するのが一番かも知れませんね。
にしても、、という部分は多々ありますが、このホラーのような、カルト映画にもな
りづらい 「なにがし映画」 とでも言いましょうか? 「孤独な男の愛と、DV母娘の
歪んだ愛を紡ぐ髪の毛の物語」という謎の作品です。
現在になると、なかなか豪華な俳優さん (満島ひかり、田中哲司、光石研、等 )が出
演されていたりしますので、この機会にでも キッチュで不思議な画をご覧になりたい
方は一度鑑賞してみてはいかがでしょうか、です。 ![]()
では、また次回ですよ~! ![]()















