英国の水産学者ジョーンズ博士のもとに、砂漠の国イエメンに川をつくって鮭釣りができるようにしてほしいという依頼が舞い込む。依頼主はシャイフというイエメンの大富豪。しかしあまりにも荒唐無稽な話に、ジョーンズは仲介者である投資コンサルタントのハリエットへ“実現は不可能”とつれない返事。ところが、中東との関係改善に頭を悩ませていた英国政府がこの話に飛びつき、首相肝いりの支援事業にしてしまう。結果的に無理難題を押しつけられたジョーンズは、渋々ながらもハリエットと協力してプロジェクトを進めていくことになるのだが、、。

 

 

 

 

 

 

こちらは2011年制作の イギリス映画 イギリス です。 (108分)

 

ポール・トーディ の小説 「イエメンで鮭釣りを」 を、 ラッセ・ハルストレム が監督

 

し、ユアン・マクレガー、エミリー・ブラント のキャスティングで映画化した本作

 

 

 

 

演劇  何はともあれ、主人公ジョーンズを演じる ユアン・マクレガー 目当てでレンタ

 

ルしてみたら、オマケに ラッセ・ハルストレム が付いてきたという感じで鑑賞しまし

 

た。

 

 

 

 

   砂漠の国イエメンに川をつくり、鮭釣りができるようにしてほしい。というイエ

 

メンの大富豪 シャイフからの依頼を、仲介者で投資コンサルタントの ハリエットを通

 

じて、英国の水産学者ジョーンズ博士のもとへ話が舞い込みます。   あせる

 

 

 

 

無理な話と断りますが、その計画に目を付けたのが中東との関係改善をアピールした

 

い英国政府。 政府の命令のもと、嫌々ながら引き受ける事になるジョーンズでした

 

がコンサルタントのハリエットと話を進めていくうち、夢物語と考えていた彼の考え

 

が徐々に変化してゆき、夢の実現に奔走する事になるのですが、、。といったお話。

 

 

 

 

実際に映画を観てみると、この計画の進行をメインとしつつも、ハルストレム風味の

 

恋愛要素が時にメインとなります。 この二人のキャスティングじゃ、致し方ありま

 

せんね。

 

 

 

 

恋愛の中心はエミリー・ブラント演じるハリエット。彼女と知り合って間もない軍人

 

の彼氏が戦地へ派遣される事になり、戦地で行方不明になってしまいます。 生死の

 

確認がとれず、部屋に引きこもる彼女を勇気づけ、太陽の下 イエメンに連れ出すジョ

 

ーンズ。 

 

 

 

 

しかし、当のジョーンズも互いに忙しい妻との関係に悩み、終止符を打とうとしてい

 

る最中でした。 そんな二人が異国で共同作業すれば、まぁそんな感じになるのは必

 

至です。そして、この計画の発案者である大富豪のシャイフ。あきれた金持ちの夢想

 

計画と思っていたものは、砂漠に住む彼等の未来を豊かにしたいという切実なもので

 

した。  

 

 

 

 

この 鮭を川に、うお座 という支援事業の過程と、二人の気持ちのゆらぎが同時進行の

 

形で描かれてゆきます。

 

 

 

 

前半の夢想計画が徐々に形になって行く過程はワクワクさせてくれますが、中盤から

 

の描写がザックリとなってしまうのは少々残念です。 イエメンという国の情勢にも

 

触れられますが、流石にサラリという所に留まってしまいます。 

 

 

 

 

反面、恋愛映画としてご覧になるには良い作品です。 いつものユアンスマイルに出会

 

えますし、エミリー・ブラントは砂漠でもエレガントです。 意外と良かったのが大

 

富豪のシャイフ。 ユアンとはまた違ったハンサムで、不思議な魅力がありました。

 

 

 

 

そして本作のアクセントとなっている英国広報官を演じる クリスティン・スコット・

 

トーマス。彼女の存在感と行動力、英国首相のイメージアップこそ全てという仕事っ

 

ぷりや、劇中でのLINE画面のような首相とのメールのやりとりがユーモラスで笑

 

えます。

 

 

 

 

トータル 良い意味でも悪い意味でも、ラッセ・ハルストレムらしい映画に仕上がって

 

いて、決して嫌な気分にはならない、穏やかな作品です。

 

 

 

 

ちょっと落ち込んだ時なんかにご覧になるには丁度いい作品だと思いますので、機会

 

があればご覧になってみて下さいませ、です。  目

 

では、また次回ですよ~!  パー