クリー帝国の精鋭部隊“スターフォース”の女性ソルジャー、ヴァース(キャプテン・マーベル)は、失った記憶のフラッシュバックに悩まされていた。 彼女の失われた記憶には大きな秘密が隠されており、それをクリー人の宿敵で、自在に姿を変える能力を持つスクラル人が狙っていた。 やがてスクラル人を率いるタロスとの攻防の末に地球に墜落したヴァース。 彼女はそこでS.H.I.E.L.D.の敏腕エージェント、ニック・フューリーと出会う。ヴァースの謎に満ちた存在に興味を示し、行動を共にしていくフューリー。 地球に大きな脅威が迫る中、2人は協力して彼女の失われた記憶を探っていくのだったが、、。
こちらは2019年制作の アメリカ映画 です。 (124分)
言わずと知れたマーベル・コミックの MCU (マーベル・シネマティック・ユニバー
ス) の21作目となり、女性が単独主役の作品としては初の作品となります。
以前 「ヴェノム」 の時にも触れましたが、このシリーズを観た事がほとんどな
く、よって、このユニバースの関係性を理解出来ていない私。 今さら観る気力もな
かったのですが、単体作として観れるとの事だったので、今回鑑賞してみました。
率直な感想としては、普通に楽しく観る事が出来ました。 タイトルになっている主
人公を ブリ―・ラーソンが演じ、サミュエル・L・ジャクソン、ジュード・ロウ、ア
ネット・べ二ングが脇を固めるという豪華な顔ぶれが魅力でした。 本作は、まだ
「アイアンマン」 等が登場する前という設定のようです。
オープニングのどこかの宇宙を舞台にした VFXアクション場面は、もう正直見慣れ
た感があり、ちょっと私的に厳しいかな~と思っていましたが、クリー人の ヴァース
が敵の宇宙船から脱出した弾みで、地球へ落ちて来た所から、オールドファンも楽し
める工夫がされていて楽しめました。
何処となく90年代の 「ターミネーター」 辺りのアクション映画を思い出させるよう
なアクション場面。( 地球人の格好をする為、服やバイクを失敬したり、列車内での
ライブアクション等で楽しませてくれます。)
ヴァースを追う事になったエージェント・フューリーは、(CGで若返った感があり
ました) 彼女を追って他の惑星の侵略者スクラル人がやって来る事を知ると、二人で
手を組んで行動する事になります。 もうここからは、ほぼバディムービーと化し、
笑いの要素も多めとなります。 異星人のカルチャーギャップものは鉄板なのであり
ました。
まぁ、なんだかんだのスクラル人との、追いつ追われつや、彼女の過去や、仲間の裏
切りがあったりして、遂にヴァースは覚醒して キャプテン・マーベル となります。
ちょっと ドラゴンボールのスーパーサイヤ人を彷彿とさせますが、、。 そうなって
からの彼女の強い事といったら、彼女一人いれば、デススターも破戒出来るんじゃな
いかって程の強さなのでした。
かなり大まかな説明になってしまったのは、このような作品のお楽しみ部分、クリー
人の ヴァースの生い立ちの秘密や、立場が違うと見えてくるものが逆転する事、自己
のアイデンティティの確立と目的、等に触れる事を避ける為だと、ご理解下さいませ
いくつか語ってしまいましたが、、。
とにかくこの手の作品はVFX以外の部分、多くは登場人物達に説得力と、魅力がな
いと見ていられないのですが、本作は ブリ―・ラーソンとサミュエル・L・ジャクソ
ンの人間的掛け合いが作品の中心となっていた事が大きく、楽しく鑑賞出来ました。
そうそう途中から登場するネコ のグース。 お口から、、、こちらも魅力的
でしたよ。
ラストの成敗の仕方に多少の疑問が残りますが、それがシリーズ物の宿命と納得させ
ましょう。 MCU映画のファンは分かりませんが、、。
強い男性ヒーローよりも、強い女性ヒロインの方がカッコ良く感じた私でしたよ。
女性は敬遠しがちなジャンルかも知れませんが、単体で観れる女性主人公の作品です
ので、本作を機会にご覧になってみてはいかがでしょうか、です。
では、また次回ですよ~!