自己中な主人公のフィルははローカルテレビ局の気象予報士。毎年2月2日の“聖節”

(グラウンドホッグ・デー)に行われる祭りの取材のため、美人プロデューサーのリタ、カメラマンのラリーの3人でペンシルバニア州パンクスタウニーという田舎町を訪れる。嫌々仕事を終え、早めに帰ろうとしたが、吹雪に襲われ道路が閉鎖。三人はやむなくパンクスタウニーで泊まることになる。翌朝、午前6時に目覚めると昨日聞いたラジオと全く同じトークが聞こえてくる。街中で会う人は皆昨日と同じセリフ、同じ反応をする。2月2日の“聖燭節”の祭りもまた行われている。翌日も、その翌日も2月2日が繰り返される。この超常現象に気付いているのはフィルだけだったのを良い事に、、。

 

 

 

 

 

 

こちらは1993年制作の アメリカ映画 アメリカ です。 (101分)

 

「ロスト・イン・トランスレーション」 「ムーンライズ・キングダム」 の ビル・

 

マーレイ主演の本作。 軽いコメディ映画と見くびるなかれ、これでも アメリカ国立フ

 

ィルム登録簿 に永久保存登録されている作品 と知り、レンタルしてみました。  カチンコ

 

 

 

 

ナゾの人  大まかなお話は、自信家で自己中なローカルTV局の気象予報士 フィル がペン

 

シルバニア州の田舎町で 毎年2月2日に行なわれる 「聖節祭」 の取材に訪れた事か

 

ら始まります。

 

 

 

 

取材に同行した美人プロデューサーのリタ、カメラマンのラリーの3人で祭を取材。 

 

帰路に就こうとしますが、酷い吹雪で帰れなくなり、仕方なく町に泊まる事になりま

 

す。 翌日の朝6時に目覚ましで起こされたフィル。 しかしそこは昨日の朝に見た光

 

景。昨日取材したはずの「聖節祭」が今日に戻っているではありませんか! 滝汗   

 

 

 

 

昨日会話した人々が全く同じように話しかけて来ます。 まさか!と思いつつも、今日

 

は昨日の2月2日だったのです。 昨日と同じように仕事を終え帰郷しようとしても酷

 

い吹雪。 またホテルに泊まる事に、、。 そして再び朝6時に目覚ましで起こされる

 

フィル。 ベル 窓から覗いた景色は やはり昨日と同じ「聖節祭」の2月2日。 

 

 

 

 

この繰り返しが果てしなくつづく日々がフィルの日常になっていくのでした、、。 

 

いわゆる タイムループものの本作ですが、SF的な要素は全く登場しません。 ただプ

 

ライドだけ高い中年男のフィルに降りかかった悪夢のような日々。

 

 

 

 

 しかしその生活に慣れた彼は、それを利用してナンパに使ったりと楽しみ始めます

 

が、それも最初だけ この終わりが見えない日々から逃れようと自殺を図り色々と試し

 

ますが、何度やってもいつもの朝6時の目覚ましで起こされるてしまいます。 時計ハッ 

 

本作の良い所は、フィルの記憶は消えずに残っている事で、その為 町の人の様々な生

 

活を把握している事。 

 

 

 

 

そんなフィルが以前から気になっていた美人プロデューサーのリタを落とそうと、何

 

度も手を変えアタックします。彼女の好きなお酒を注文したり、フランスの詩を覚え

 

たり、ピアノを習ったりという姿が健気で哀愁が漂います。  リタと過ごす時間が増え

 

た事で、彼女の純粋な気持ちに影響されていくフィル。

 

 

 

 

彼はこれまでの自分を見つめ直し、日常が変化しないのなら自分自身が変わる事だと

 

気付きます。 それによって周りのフィルを見る目も変化し、その日一日を一生懸命に

 

生きるようになったフィル。 そんな彼に、ある日変化が訪れるのでした、、。

 

 

 

 

コメディ映画でありながら、「人生」ってものを考えさせられる内容でもあります。 

 

しかし、そこは ビル・マーレイ 。なんともトボケたフットワークで、いやらしさを感

 

じさせない人間ドラマとなっています。 

 

 

 

 

日本タイトルでちょっと遠慮していた私でしたが、(恋愛メインはやや苦手) コメデ

 

ィと人間ドラマ、そしてロマンティックな恋愛要素もバランスよく配合されていて、

 

鑑賞後は何かホンワカとした気持ちになれる佳作だと思います。 ハート  

 

 

 

 

ちょっと落ち込んだ時に観ると、少しだけ元気がもらえる映画だと思いますので、

 

機会があればご覧になってみて下さいませ、です。  目

 

では、また次回ですよ~!  パー