冴えない芸術家デイブは、積もり積もったストレスを晴らすべく、自宅内にダンボールの迷路を作りはじめる。その迷路は、いつしか彼の空想した罠やモンスターがうごめく大迷宮となっていき、、。

 

 

 

 

 

 

こちらは2017年制作の アメリカ映画 アメリカ です (80分)

 

2017年 スペインのバルセロナで毎年開かれている シッチェス映画祭 ( ファンタ

 

ジー映画・SF映画・ホラー映画・アニメーション映画 などのジャンル映画に特化し

 

た、世界でも権威のある 国際映画祭のひとつだそうです はてなマーク ) その ニュービジョン・

 

ワン/プラス部門 で最優秀作品賞を受賞したのが本作であります。 ファンタスティ

 

ック映画祭みたいなものですね。

 

 

 

 

 

 

ナゾの人  たまたま予告を観て、もしかしたら面白いかも?と思っていたらレンタル店で発

 

見!即、借りてみた次第であります。 ビジュアルが楽しそうなお馬鹿コメディを期

 

待していた訳ですが、そこまで笑えないコメディでした。ちょっとサスペンス要素も

 

盛り込まれております。

 

 

 

 

 

 

本 お話は単純で、旅行先から帰って来たアニー。 ドアを開けると同棲相手の デイブ

 

作ったダンボールのオブジェを発見! その中からデイブの声が聞こえます。 どうや

 

自分で作った迷路から出られなくなったと言います。 見た目は小さいのに中はかな

 

広くなっているらしく、迷子になったというデイブ。 アニーが知人に電話を掛ける

 

と大勢の友人がやって来る始末。 「入っちゃだめービックリマーク」 と言われれば入りたくなるの

 

が人間。 

 

 

 

 

 

 

アニーと友人数人、その中にはドキュメンタルを撮ろうとカメラと音声マンもおりま

 

した。 なるほど入ってみるとそこそこの広さがあり、中は全てダンボールで出来てい

 

る不思議な迷路状の世界でした。

 

 

 

 

 

 

デイブを探すアニー達ですが、様々な部屋が エッシャー の絵のように入り組んでいま

 

す。知人の女性が何かのスイッチを踏んだ途端何かが動き出し、彼女の首がチョン切

 

られてしまいます。 彼女の身体からは血ではなく赤い紙吹雪が飛び出します。( 人

 

死ぬんだ、、) 滝汗

 

 

 

 

 

 

彷徨いながらもデイブと合流しますが、どうやら迷路はデイブが作った時よりも、ド

 

ンドン変化していると言います。 そう、この迷路はいつの間にかデイブの内面とリ

 

ンクした、欲望や願望、恐怖といったものが具現化してしまった空間と化しているの

 

でした。 そんな中、ギリシア神話に出て来る ミノタウロス が登場 牛 

 

 

 

 

 

 

皆に襲いかかります。 それから逃げながら、この迷路から脱出する方法を模索するデ

 

イブ達。さて彼等はここから外へ出る事が出来るのでありましょうか~! というスト

 

ーリーでございます。 ランニング

 

 

 

 

 

 

迷路の中の わざと安っぽい 美術は、良く言えば 「日比野克彦」 的なアート感とオシ

 

レ感があり、時に 「もう中学生」 のようなゆるい可笑しさもあり、UMAくん ギミックも

 

楽しいものが多くて、安っぽく見せつつなかなか凝った作りになっています。 

 

 

 

 

 

 

ヴィジュアルだけでも十分楽しめます。しかし中盤からのお話がやや凡長気味にな

 

り、ちょっと理屈が楽しさを邪魔してしまった所もあります。もっとお馬鹿に行きき

 

って、理屈抜きではっちゃけてくれていたら、楽しいカルト映画になれたかもしれな

 

かったので、私的には残念な所がありました。

 

 

 

 

 

 

中盤で皆がダンボール製のパペットになってしまうシーンは楽しくて、個人的にはそ

 

こがマックスだったかも、、。 ラストも意外とあっさりとしており、迷路の中で死

 

んだ仲間は、現実に死んでいた事も逆に驚く私。 なのにあっさりとしたエンディン

 

グ。 もうひと山欲しかったと思ったのは私だけではないはず、、。 ガーン  

 

 

 

 

 

 

迷路自体も設定が曖昧で、そこから抜け出すという 「CUBE」 的な楽しみは味わえ

 

ません。 大きな残念ポイントではあります。お話自体に多少の?難はあるものの、

 

ダンボールと折り紙の鶴等、細かい部分も紙で作られていて、この手の映像が好きな

 

方にはそれだけでも十分楽しめる映画でございますよ!

 

 

 

 

 

 

そんな訳で、笑いとサスペンス、恋愛、友情はどれも中途半端ではありますが、この

 

像だけでも観る価値はあると思いますので、一度ご覧になってみて下さいませです

 

では、また次回ですよ~! パー