マイクとシンディ夫妻は、全寮制高校への入学を控えた娘キンジーと来年大学生になる息子ルークを連れ、叔父が経営するオフシーズンのオートキャンプ場にやって来る。深夜、一家がトレーラーで一息ついていると、見知らぬ少女がタマラという人物を探して訪ねてくる。 心当たりのない名前に一家が戸惑っていると、少女は暗闇の中へと消えていくが、、。
こちらは2018年制作のアメリカ映画 です。(85分)
以前こちらでもご紹介した ホラー映画 「ストレンジャーズ」 の続編で、前作公開か
らなんと10年もたっての続編でございます。 前作の紹介でも書いたのですが、当
時、この続編は「ブラックパンサー」 に次いで2位という週間興行成績でありまして
これは期待出来るかもと思い、まずDVD化されていた1作目を鑑賞したのでありまし
た。 それはそれで面白かったものですから、この続編をレンタル店で見かけた時は
即レンタルしたのでした。
今回は夫婦とその2人の子供兄妹の4人家族がターゲットになります。 夫婦は
娘が全寮制高校への入学前に家族の記念として、叔父の経営するオフシーズンのオー
トキャンプ場にやって来ます。 (ありがちな舞台ですな) 叔父はおらずメモが残
されていて、 指定されたトレーラーに宿泊する事にします。 家族が一息ついて
いると、ドアをノックする音が聞こえます。 ドアを開けると暗がりに女性が立って
いて、「タマラはいる?」 と聞かれ、「ここには居ないわ」 と答えると黙ってその場
を去ります。
「迷ったのかしら?」 と気にかける家族。 しばらくして娘は外へ散歩に、兄は心配
になり後を追います。 出会った兄妹は高校の進学の不安等の話をしていた時、ドア
が大開きになっているトレイラーを発見し二人が中を覗き込むと、そこには叔父と妻
の死体を発見します。
その頃、残っていた夫婦のトレーラーにまたもノックの音が、そして再び 「タマラは
いる?」 と聞く女性。不気味に思った夫婦は子供達を探しに外へ探しに出て行きます
そこでそれぞれのシチュエーションで、あのオリジナリティあふれる殺人鬼に出会う
事になるのでありますが、、。
前作公開後、すぐに続編製作が決定していましたが、様々な問題に遭い、遂に10年
という長い期間を経ての新作。 しかし、しかしなのでありました、、。 本作のオ
リジナリティともいえる3人の殺人鬼の良さが全く生きていない、ただの既存のホラ
ー映画 ( いえ、怖さもない ) 以下の、ドタバタ80sホラーに成り下がってしまっ
ているのでした。
まず、キャンプ場とその屋外というロケーションの広さがかなり問題で、殺人鬼も大
忙しで移動しなくてはならず。 じわじわと屋外から迫ってくる無言の恐怖は影を潜
め、ボス的存在の布袋を被った男などは車に乗って追いかけて来るは、斧を持って走
って襲って来る始末、、。
ただのジェイソンやジャック化しており、そりゃ単純に怖いだろ~であります
前作から引き継がれている 窓に赤で書かれた文字や、「タマラはいる?」 などという
作品上の設定も、物語上何も意味の無いものになってしまっています。
唯一、サイコ的キャラの一面が見えるのが、「何故人を殺すんだ!」 と聞かれた女性
殺人鬼の答え 「理由なんている?」 が一番グッときた私でございました。
本作のような作品には 禁じ手 の拳銃やショットガンというアイテムも登場
前作のようなサスペンススリラー感は消え、別物の スラッシャー映画と変化していた
のでした。
前作のエンディングで感じる ハケネ のような不条理感の魅力は、残念ながら消え失せ
ただキャンプ場に現われた変な仮面を被った3人組に命を狙われるという、ありふれ
たホラーとなってしまいました。 良いルックスなのに、画面上で3人が揃って映る
事もありません。
あれだけでもインパクトあったのにな~ 残念がりながらも、エンディングで
は 違った驚きが待ち受けていたのでありました。
強いて言えば 「ヤングシャーロック」 ( 分かりずらい) もしくは、1998年版の
「GODZILLA」のエンディングのような虚しきエンディングとなっておりました、、
そんな訳で、私個人としては残念な感想となってしまいましたが、もし前作をご覧に
なっている方がいらっしゃれば、一応観ておこうかな? 位の感じで見るのもい
いかもしれません。 そしてまだご覧になっていらっしゃらない方は、1作目である
前作をご覧になる事をお薦めいたします。 ただ、あえてその手のスラッシャー作品
が好きな方には、ツッコミながら、それなりに楽しめる作品になっていると思います
ので、気が向いたら ご覧になってみてはいかがでしょうか でございます 、です。
では、また次回ですよ~!
一応、1作目の予告もご覧下さいませませです。