2002年、カリフォルニア州サクラメント。閉塞感漂うこの町で窮屈な日々を送るクリスティン。堅苦しいカトリック系高校に通う彼女は、自分のことをレディ・バードと称し、何かと反発しては苛立ちを募らせていた。とくに口うるさい母親とはことあるごとに衝突してしまう。大学進学を巡っても、大都会ニューヨークに行きたい彼女は地元に残ってほしい母親と喧嘩して大騒動に。そんな中、ダニーという好青年のボーイフレンドができるクリスティンだったが、、

 

 

 

 

 

 

こちらは2017年制作の アメリカ映画 アメリカ です (94分)

 

「20センチュリー・ウーマン」 等で女優としても活躍する グレタ・ガーウィグ の

 

初監督作品で、オリジナル脚本も同時に手掛けている本作。 アカデミー脚本賞ノ

 

ミネートされたりと、各映画賞でも話題となった作品です。 ベル

 

 

 

 

 

 

8mm  親に付けられた名前に反抗し、自ら 「レディバード」 と名乗る、自分探しの反

 

抗期真っ最中の女子高生を、映画 「ブルックリン」 で見事に自立してゆく女性を演じ

 

た シアーシャ・ローナン が、みずみずしく演じております。 他にも 「君の名前で

 

僕を呼んで」 の ティモシー・シャラメ ( 最近こちらでも良く見ますな ) が、掴み

 

どころのないイケメン同級生役で登場同じく レディバードの彼氏、実はゲイだった事

 

を発見されてしまうという、こちらも同級生に「マンチェスター・バイ・ザ・シー」 

 

の ルーカス・ヘッジズ ( 他の作品でも観ていたのに気付かないのは、私の記憶力の

 

せいなのか、印象が薄いのか、、、) という、

 

今ノッテいる若い世代の俳優さんが出演されており、後年からでも必見の作品になる

 

予感がします。  ウインク

 

 

 

 

 

 

映画は カリフォルニア州サクラメント に暮らす女子高生、自らを レディバード と名

 

乗る クリスティン が、閉塞感溢れる片田舎のカトリック系高校に通いながら、田舎生

 

活、プライバシー、母親からの解放という不満を払拭すべく、都会の大学へ進学した

 

いと願う彼女の、なかなか上手くいかない日常が描かれます。 もやもや

 

友達関係や、初体験 ドキドキ 憧れの住まい、おかしな兄貴と彼女、父親の失業、そして

 

口うるさい母親 といった日常の出来事を、繊細なディティールで紡いでおります。 

 

同じ世代を過ごした方なら、「あぁ、あったな~」 と、きっとどこかで共感出来るの

 

ではないでしょうか? 

 

 

 

 

 

 

クリスティンに最も近く、それでいて厄介な存在が 母親。 クリスティンを褒める事

 

は無く、いつも 一言多い 母親。 母は母なりにクリスティンを思っての事ですが、

 

性分なのでしょうね。

 

そんな母親に、本当に愛されているのか はてなマーク  疑心暗鬼になっている クリスティン。

 

母親が運転する車の横顔  助手席でクリスティンがよく見ていたであろう、その横顔

 

がクリスティン自身に重なる場面が印象的です。 

 

 

 

 

 

 

補欠合格となり、故郷を離れた レディバード こと クリスティンが、そこで気付く母

 

親の思いと家族の愛。 女性同士であるがゆえに、母と娘 実はとても似ているから

 

こそ反撥してしまっているのに気付かない二人。 近すぎて気付かない 「大切なも

 

の」 ってあるものです。あせる

 

 

 

 

 

 

そんな何処にでもいるような女子高生の成長物語を、女性監督でしか描けないような

 

繊細さと、演出で出来上がったような作品です。 レディバード を演じる シアーシ

 

ャ・ローナンも主人公を、より魅力的で身近な存在に感じさせてくれる好演を見せて

 

くれています。

 

個人的にはレディバードの親友のジュリアンが、ラブリーでお気に入りでした。 ラブラブ

 

そして 自己主張の強い、ピンクのギプス  フラミンゴ  パー

 

 

 

 

 

 

それぞれ、嫌な事や、楽しかった 「あの頃」 を思い出す 青春反抗期の自分探し映画

 

となっています。特に女性の方は、何処かにご自身が映り込んでいるかもしれません

 

「 愛情と注意を払うということは同じ、、。 」 そんな自分を思い出すような映画で

 

すので、機会がございましたらご覧になってみて下さいです。

 

 

では、また次回ですよ~! パー