1950年代、ロンドン レイノルズ・ウッドコックは妥協のない職人仕事で英国の高級婦人ファッション界の中心に君臨する天才的仕立て屋 そして神経質な彼が服のことに集中できるよう、雑事を一手に取り仕切るのが姉のシリル ある日、レイノルズは若いウェイトレスのアルマに出会い、彼女を新しいミューズとして迎え入れる 彼女のモデルとしての“完璧な身体”に多くのインスピレーションをもらい、創作意欲をかき立てられるレイノルズ しかしアルマは、レイノルズの単なるミューズという立場に甘んじる女ではなかった そんなアルマの情熱的な愛情に、次第に厳格な生活のリズムが狂わされていくレイノルズだったが、、、

 

 

 

 

 

 

こちらは2017年制作の アメリカ映画 アメリカ です(130分)

 

私の大好きな 「マグノリア」 「ブギーナイツ」 の監督 ポール・トーマス・アンダー

 

ソン 作品で、ダニエル・デイ・ルイス の引退作でもあります ( と言いつつ、良い作

 

品があれば戻って来るかも知れないですがね ) そんな私的には期待の作品でございま

 

した。

 

 

 

 

8mm  1950年代のロンドンを舞台に、オートクチュール界で名を馳せたデザイナ

 

ー レイノルズ・ウッドコック   母親を早くに亡くし、姉弟で築いた生活に アルマとい

 

う女性が入って来た事によって、レイノルズの生活に変化が訪れていく事になりま

 

す、、。  ドレス ここ数本、アンダーソン監督の作品に ( 「ザ・マスター」「インヒ

 

アレント・ヴァイス」 の2本) あまり乗れなかった私でありましたが、本作はある意

 

味シンプルな男女の話となっていて、比較的見やすい映画でございました。 前2作

 

同様、ブラックな笑いが散りばめられた本作。

 

 

 

 

主人公レイノルズは自分ルールの潔癖症 自らのルーティングで過ごす事が暗黙のルー

 

ルとなっています。 しかし、静かな朝食の場で音を立てて食事するアルマにポカンと

 

なる姿。 アルマは注意を受けますが、彼女は彼女で言いなりになるような しおらしい

 

女性ではありませんでした。エレガントで、非常に美しく計算された画面の中で繰り

 

広げられるのは、レイノルズとアルマのマウントの取り合い合戦  ボクシング 

 

 

 

 

レイノルズは亡き母の亡霊を愛し、女性の理想を見い出しています その為に美しい

 

ドレスを製作しているかのようです。 そんなレイノルズを愛したアルマは、その愛を

 

自分のものにしようと、様々に画策し、彼の愛を渇望するあまり 遂にアルマは禁断の

 

奥の手に出ることになります これが効果覿面 ビックリマーク 彼女だけのレイノルズを手にする事

 

に、、。再び彼が手から離れそうになると、再び、、、それを知っているレイノルズ

 

でしたが、「倒れる前に キスしてくれ」 これはもうホラーでございます  ドクロ

 

 

 

 

互いに歪んだ狂気の 愛の形 特に、普通の女性に見えていたアルマが徐々にテリトリ

 

ーを広げて行くさまは、女性特有の恐ろしさを感じてしまう私でありました。 この

 

アルマさん それぞれの主観でしょうが、ルックスが微妙でございまして、ミケランジ

 

ェロが好みそうなお顔をしておられます。 そして歪みに歪んだ レイノルズ という人

 

物にバッチリとハマった デイ・ルイス様でございます。 レイノルズという人物を象

 

徴したような、ゴシック的邸宅の完璧さと構造 らせん階段を 階層や優位の揶揄に上

 

手く使う巧みさ お針子さんや作業場のカッコ良さ、邸宅でのファッションショーの

 

華麗さや、キャラクターのファッションとピンクの靴下  視覚だけでも楽しめます。 

 

 

 

 

そして特徴的なのが、本作をクラッシック映画のように撮影編集されている所です 

 

特に前半部は上品さが漂い、映画のほとんどでピアノ曲が、ほぼずっと流れているの

 

が特徴です。

 

 

 

 

映像はエレガントで、音楽は優美 キラキラ しかし内容は狂気の純愛という本作は正に 

 

「大人の映画」 でございます。ただ、主要な映画際で監督賞を受賞した ポール・トー

 

マス・アンダーソンですが、個人的には 高尚な作品 ばかりな映像作家にはなってほし

 

くないと思ってしまうひねくれたファンの私でありました。  aya  数々の映画賞で受

 

賞した作品でもございますので、この機会にでもご覧になってみてはいかがでしょう

 

か はてなマーク です。

 

では、また次回ですよ~! パー

 

 

 

 

 

 

 

 

映画のイメージを象徴する美しい楽曲です 宜しければお聞き下さいませ  音譜