主人公・田代勇介は、共学の私立高校・北条高校に入学し、上京してきた 外国に行っているおじ夫婦宅の一軒家に独りで住むことになり、不動産屋に男性の同居人探しを依頼したところが、不動産屋の手違いから、可愛く無邪気ながらも気の強い少女・山葉圭と同じ屋根の下で共同生活を送る羽目になる、、、

 

 

 

 

 

 

こちらは1980年の キティフィルム 製作による 日本映画 日本 です(122分)

 

少年マガジンで連載されていた同名漫画を映画化したもので、薬師丸ひろ子 の初主

 

演、および 相米 慎二 監督の初監督作品でもある記念的な映画でございます。  ベル

 

主人公 勇介 を演じるのは 鶴見 辰吾 他に 尾美 としのり、石原 真理子 (こちらもデ

 

ビュー作でありました) といったメンバーによる 青春ラブコメディ? です。

 

 

 

 

 

 

8mm  実は公開当時、同時上映作品が 「まことちゃん」 のアニメ映画でして、小学生

 

だった当時の私は 「まことちゃん」 ファンでそれを観る為に劇場へと足を運んだので

 

ありました。 まこと虫 多分 「翔んだカップル」 の方が先の上映だった為、小学生ながら

 

鑑賞いたしました。

 

 

 

  

 

 

当時の感想は、ただただ 薬師丸ひろ子が可愛かった 恋の矢 という一つのみで、当時のア

 

イドルには無関心だった私の心に ズキューン!と突き刺さった次第です デレデレ それを

 

除けば、映画自体 とても退屈でございまして、それ以来観ていなかったのですが、た

 

またまレンタルがあると知り、お取り寄せ  DVD 手  〇〇年近くぶりに鑑賞いたしま

 

した。

 

 

 

 

 

 

感想としては、意外や意外 小学生の時に感じたままの、そのままでございました 、、

 

公開当時よりも16分長い オリジナルカットバージョン でございまして、確かに観た

 

記憶のないシーンもありましたが、青春映画にしては画面が最初から暗めで、やや

 

どんよりとした映像がつづきます。 

 

 

 

 

 

 

前半、不動産屋の手違いで共同生活することになってしまう 勇介と圭。 そのギク

 

シャクしたやり取り等はゆるく楽しめますが、中盤辺りから急激にどんよりとした空

 

気が漂いつづけます。 互いの気持ちが通じず、ケンカし 圭が独り家で爆発する場面

 

では、急にホラー映画と化します 滝汗  

 

 

 

 

 

 

主人公である 鶴見 辰吾 においては腫れぼったい顔で表情にあまり変化がみられず、

 

ボクシング部で汗をかくも覇気がない為、彼を主人公としているこの 漫画映画に推進

 

力が無く、そのために映画のメリハリを感じない事で退屈に感じてしまう原因かも知

 

れません もやもや 辛うじてそこを 薬師丸ひろ子の 魅力 でカバーしているように思って

 

しまう私でありました。 aya  何故かワンシーンだけ 真田広之 と 原田美枝子が出

 

演されておりました。 !?

 

 

 

 

 

 

竹の子族や、「ほとんど病気」 という流行語 等、当時の流行をチラチラと垣間見る事

 

も出来ます。  二人でモヤシ炒めを手掴みで食べる場面や、ラストのモグラ叩きの場

 

面等  モグラ   既に 相米 慎二 の長回しの映像表現手法が完成されておりました。 明

 

るい青春映画には収まらない不思議なバランスの、正に 相米 慎二監督作品の本作で

 

ございます。

 

 

 

 

 

 

色々な意味で、(特に同世代の方は) 一度はご覧になってみるのも良いかと思います

 

ので、機会があればご覧になってみて下さいませです。 目

 

では、また次回ですよ~! パー

 

 

 

 

 

 

 

 

当時、同時上映だった 「まことちゃん」  楳図かずお先生歌唱の曲も宜しければ  音譜