図書館で働くベラ・ブラウンは、極端に几帳面な性格で、予測不能なことが大の苦手 とくに無秩序に伸びる植物に対して恐れを抱いていた おかげで借りているアパートの庭は荒れ放題で、ついに家主から1ヵ月以内に庭を元通りにしなければ退去してもらうと最後通牒を突きつけられてしまう しかし、どこから手を付けたらいいのか途方に暮れるベラ 手を差しのべてくれたのは隣の偏屈な老人アルフィーだった 実は、彼は一流の庭師だったのだ そんなアルフィーにガーデニングを基礎から学び、初めての庭づくりに挑戦するベラだったが

 

 

 

 

 

 

こちらは2016年制作の イギリス映画 イギリス です(92分)

 

トム・ウィルキンソン 目当てでレンタルした本作は、庭づくり・ガーデニングを通じ

 

て他人同士が心を通わせていく 大人のおとぎ話 のような物語で、私は好きな作品でし

 

た  チューリップ

 

 

 

 
8mm  生後間もなく公園の木陰に捨てられていた ベラは、見知らぬおじいさんに育てら
 
れ、ちょっと他人とは違った少女時代を過ごします 成長したベラはある種の潔癖症
 
で、室内は秩序に整理され、食事は時報キッチリに始め、曜日ごとに歯ブラシが7本
 
あったり はみがき。 服も同じようなデザインがキッチリとクローゼットに下がり、キッチ
 
ンには缶づめがビシッと並んでいるのでありました 缶詰 外出時の施錠チェックに至
 
ってはもう病的であります  ドア そんなベラが住むアパートには、立派なバックヤー
 
ドがありましたが 無秩序に育つ植物が苦手で、荒れ放題になっていました 
 
 
 
 
ある日管理人が現われ一か月以内に庭を元通りにするか、さもなければ退去するよう
 
言い渡されてしまいます ​​​​草  そんなある日、ひょんなことで隣人の 口うるさい老
 
人 アルフィーに出会います そこには長年彼の食事を作って来た料理人 ヴァ―ノンも
 
いました ベラの目の前で口論をはじめる二人 アルフィーは突然ヴァ―ノンに解雇
 
を言い渡します アルフィーの酷い扱いに、勢いでヴァ―ノンを雇うと言いだす。
 
ベラ (アルフィーに料理は作ってあげるが、ベラの家からカーテン越しという条件
 
で、ちゃっかりと収入は確保するヴァ―ノンでありました)  焼肉 こうしておかしな
 
3人の生活が始まる事になるのでありました、、、雪。  雪。
 
 
 
 
ベラのキャラクターや、世界観は 「アメリ」 に近い部分もありますが、こちらの方が
 
映像的に無駄がありません ベラという人物も魅力的でありますが、ウィルキンソン
 
演じるアルフィーというちょいと偏屈なキャラが、彼女と関わる事で変化していく過
 
程が魅力的ですし、同様に料理人で双子の父親 ヴァ―ノンの細かな優しさと、ベラを
 
通してアルフィーと心を通わせていく所もじわじわとくるのでした 口うるさくても
 
料理の腕をかっているヴァ―ノンを、ベラに 「俺の料理人を返せ!」 と小窓のカーテ
 
ン越しに訴える場面や、ヴァ―ノンは彼の健康を気遣い、「ソーセージを切らして
 
る」 と、これまたカーテン越しに言うやりとりが可愛らしかったりします  
 
 
 
 
庭づくりに精を出すベラ ヴァ―ノンは花粉症で手伝えないという設定が笑えます。 
 
そして何だかんだ言いつつも本を渡したり、助言をくれるアルフィー伯父さん  本
 
図書館勤めのベラに、これまた変わり者の発明家なる ビリーという恋人が現われたり
 
と、一つの 「庭づくり」 という作業によって、それぞれ孤独を抱え込んでいた人達
 
が、互いに他人の気持ちを癒していく温かい連鎖が心地よい映画です  同時にその連
 
鎖の象徴が自然の摂理の小宇宙 「庭づくり」 とオーバーラップされているのでありま
 
した  庭
 
 
 
 
かなり大掴みな部分 (恋人ビリーの件と本の出版) もあり、ファンタジック過ぎて時
 
折ジブリ映画か? 大トトロ  と思ってしまう箇所もありますが、小品で優しい気持ちに
 
なりたい方には良作だと思います。 ベラのファッションや、小物も地味にオシャレ
 
ですし、バックヤードも素敵で羨ましいかぎりです  ただ、ベラはちょっと美し過ぎ
 
ると感じるのは私だけでしょうか はてなマーク そんな訳で、特に女性にごらんになって頂き
 
たい映画でございますので、機会があればご覧になってみて下さいませです ビックリマーク
 
では、また次回ですよ~! パー
 
 
 

 

ベラを演じる ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ のインタビューでござります  ラブラブ