ニューヨークに暮らす青年トーマス 大学卒業を機に親元を離れひとり暮らしを始めた彼は、初老の風変わりな隣人WFと出会い、いつの間にか人生の悩みを相談するように そんなある日、想いを寄せるる古書店員のミミと入ったナイトクラブで父の浮気現場を目撃する母のことが心配なトーマスは、浮気相手の女性ジョハンナを尾行するようになるのだったが
こちらは2017年制作のアメリカ映画 です(88分)
「(500)日のサマー」 「gifted/ギフテッド」 の マーク・ウェブ監督作品という事
で、嫌でも少しハードルを上げての鑑賞になってしまった私
本作も家族をテーマの中心に捉え、大学を卒業したものの自分の進路に迷う青年
トーマス 友人のミミへの好意を打ち明けられず、悶々とする日々を送っていた彼の
近所にジェラルドと名乗る男が引っ越して来ます 飾り気のない彼といつの間にか親
しくなるトーマス。恋や人生の悩みを語りあったりする友人になります そんなある
日、片想いのミミと居た店に父親のイーサンが見知らぬ女性と訪れるのを目撃!
精神の不調に苦しむ母親を心配したトーマスは相手の女性を尾行 父親との不倫
を辞めさせ、別れさせようと画策しますが、いつの間にかトーマスも彼女の魅力に惹
かれてしまい、遂にベッドを共にしてしまいます いつの間にかミミの存在も薄れ、
父親と彼女の板挟みに悩むトーマスなのでありました、、、
主人公 トーマスを演じるのは カラム・ターナー という俳優さん 数本の映画に出演
されているようですが、私は初見でありました 次作の 「ファンタスティックビース
ト」 に出演されているようですが、個人的に本作での彼にあまり魅力は感じられませ
んでした。まぁ、役どころから来る所が大きいのですが、後半である事が明かされる
のですが、それまでのトーマスという人物像や行動に全く共感出来ないのであります
唐突とも言えるストーカー行為や、父親ではなく相手の女性を責めるような常軌を逸
した行動 からのベッドイン
正に性欲に歯止めが利かない 「親子丼ぶり」 状態 親はそこそこのお金持ちだか
ら内面以外は恵まれた状態で、彼の葛藤などこちらには響かず、共感も持てないので
したトーマスの心の友となる ジェラルド を お気に入りの ジェフ・ブリッジス が演じ
ており(世捨て人的なアウトサイダーを演じさせるとハマるジェフ・ブリッジスなの
でした)彼の存在感が無ければ本作はかなりヤバイ映画に仕上がっていたことでしょ
う トーマスの父親を色男 ピアース・ブロスナンが演じております (嫌でも色気が出
る元ボンド)その不倫相手には、久々に見た ケイト・ベッキンセイル 嬢が扮しておら
れます
後半の、ある種無理矢理ながらも感動的なエピソードはまだ受け入れられたのですが
中盤の不倫相手とトーマスのエピソードがどうでもよく感じてしまい、片想いだった
ミミの存在も後半では中途半端な扱いになってしまっていて、ストーリーに上手く絡
められなかった残尿感が残りました トーマス中心の身勝手なお話、という印象
の男性中心物語に収まってしまった感が残念でありました 「gifted/ギフテッド」
がかなり好きな作品でしたので、同じ監督でも時に微妙な作品を作ってしまうのであ
りました、、、
これは私の個人的な感想で、他の方は結構好意的な感想が多い映画であります です
から観る方によってかなり好みが分かれるのかも知れませんが、もし 「gifted/ギフテ
ッド」 をまだご覧になっていらっしゃらなければ、そちらをお薦めいたします
もっとスマートに物語ってくれたら好きな部類になっていたお話でしたが、88分と
いう短い時間ながら 俗で余計なエピソードが多かった気がします
トーマスとジェラルドの交流をメインにしたお話だったらもっと好きな作品になって
いたのですが、(ただジェフ・ブリッジスをもっと観たかっただけとも言えますが)
そんな訳で小言、たわ言が多くなってしまいましたが、皆さんお好きな 「(500)日
のサマー」 の監督さんの映画でございますので、気になった方はご自分の目でご確認
して下さる事をお願いいたしますです
では、また次回ですよ~!