ウミガラス島で暮らす、ちょっとドジでおてんばな女の子チョルベン 動物好きの彼女は愛犬の水夫さんといつも一緒に過ごしている ある日、漁師のヴェステルマンから一頭のアザラシの赤ちゃんを譲ってもらった彼女は、モーセと名付けたそのアザラシを友だちと一緒に飼い始める しかし、そのアザラシが高く売れることを知ったヴェステルマンが、チョルベンからモーセを取り返そうとする

 

 

 

 

 

 

こちらは1964年制作の スウェーデン スウェーデン国旗 映画  です(92分)

 

「わたしたちの島で」 というタイトル(原題)の児童文学を原作にした作品で、制作

 

50周年の際、日本でリバイバル公開した時に、現在のタイトルに落ち着いたようで

 

あります。スウェーデンと言えば「長くつ下のピッピ」「やかまし村の子どもたち」

 

「ロッタちゃん」 等。 何故か、児童文学の映画化作品が多いお国柄でございます

 

 

 

 

で、驚いた事に、前記の3作品と、この本作の原作者は アストリッド・リンドグレー

 

ン という同一人物の女性作家さんでありましたビックリマークその上、どれも良い味を出している

 

作品で、本作もそんな良作でした  ベル

 

 

 

 

Movie  避暑地のウミガラス島 海岸近くに住む少女 チョルベン (ブサカワとは彼女の

 

事か!)は、愛犬の セントバーナードの 水夫さん  セントバーナード といつも一緒  ある日チョル

 

ベンは、漁師からアザラシの赤ちゃんをもらいます モーセ  と名付けたそのアザラシ

 

を友だちの スティーナ (こちらもブサカワで、なかなかオシャレさん) や ペッレ と

 

一緒に飼い始めますが、モーセに夢中のご主人様に愛犬の水夫さんは寂しそう 

 

 

 

 

そんなとき、島に時々ヨットで訪れる青年に  ふね。  モーセが高値で売れると知った漁師

 

は、一度はチョルベンにあげたモーセを、奪い返そうとします それを知ったチョル

 

ベンたちはモーセを秘密の場所に隠して育てます  そんな時、友達の ペッレが大事

 

に育てていた ウサギのヨッケー ネザーランド・ドワーフがキツネに襲われ死んでしまいます 近所のヤギ

 

もケガを負いますが、キツネの存在を知らない村の人達は、放し飼いの水夫さんが犯

 

人だと決めつけ、チョルベンのお父さんは、水夫さんを殺処分する事に決めます 銃 

 

 

 

 

モーセに掛かり切りだったチョルベンは自分を責め、水夫さんの無実を信じるのでし

 

た ショックで泣き続けるチョルベンに代わって、スティーナがモーセの世話に出か

 

けますが、その後ろには漁師の姿が、、、 翌日モーセの姿が消えている事に気付く

 

チョルベン達 目 はたしてモーセを救い出し、水夫さんの冤罪を晴らす事が出来る

 

のでしょうか !? といった物語が、海岸沿いの風景の中で綴られます。

 

 

 

 

とにかく映像が美しいです 特に色彩が素晴らしく、良い意味での時代を感じます 

 

自然の風景と子供達のコントラスト モーセを乗せて運ぶ荷車や、小物の可愛らしさ

 

は北欧好きにはたまらないでしょうし、チョルベンが着ているセーターの毛玉感や 

 

スティーナーの着ている チェックのサロペットや ギンガムチェック(レッド) 花柄の帽子 等の色味のアクセン

 

トが映像を引き立てます。 

 

 

 

 

動物達は当然リアルな生き物を使い、見事な演技を見せてくれます。子供達を見守る

 

大人は皆、寛大であります 唯一 村のルールとして、他の生き物を傷付けたとして水

 

夫さんを殺処分するというシビアな 道徳的視点は、自然界で生きる事の秩序と厳しさ

 

を感じます。

 

 

 

 

他は正に ほっこり とした子供目線の映画となっています ウインク シビアな日常を忘れ

 

て、この のんびりとした北欧の自然の中で、チョルベン達に混じって動物たちと遊ん

 

でみては、いかがでしょうか はてなマーク です

 

では、また次回ですよ~! パー