クリスティーンは、夫ケネス・ペンマーク大佐との間にローダという8歳の娘をもっていた ケネスが再召集でワシントンへ行くことになり、クリスティーンはローダと留守を預かったが、ある日、ローダの学校でピクニックがあった時、デイグル夫妻の一粒種クロード少年が古い桟橋から落ち溺死するという事件が起きた 誰もが過失かと思ったが、少年の額に打傷があり、ペン習字で貰った金メダルが失われていることそれにローダが事件の直前、少年と一緒にいたことが分かってきた、、、

 

 

 

 

 

 

こちらは1956年制作の アメリカ映画 アメリカ です(130分)

 

原作小説がヒットし 本  舞台化  それを映画化したものが本作となります この映画化

 

にあたり、舞台で演じていた方々がそのまま出演されているようで、映画はその影響

 

によってか、ほぼ 屋敷内と庭での映像がメインとなっております 家

 

大まかにジャンル分けをすると サスペンススリラー になるのかと思いますが、当時で

 

はまだメジャーではなかったような、心理学的な要素やフロイト等の名前が登場し、

 

その上タイトルにもあるように、そういった要因が遺伝するものか?といった所にま

 

で踏み込んでいます。

 

 

 

 

Movie 主人公となるのは、母親の クリスティーンと 8歳の娘 ローダ の二人です 父親

 

は軍の仕事でひと月留守になります 娘のローダは礼儀正しく、聞き分けの良い子で

 

大家のモニカにも好かれていました しかし、ローダは物への執着心が異常に強く、

 

自分が貰うはずだった学校でのメダルを、同級生のクロードが貰った事に納得せずに

 

いました 金メダル そんな時、事件が起こります 学校のピクニックで、クロードが桟橋

 

から落ちて溺死します。 ニュースを聞いた母親は心配して待っていましたが、ロー

 

ダは全く動揺していないどころか、「ランチが中止になってお腹が減った」と言いだ

 

す始末 娘の無関心に不安を覚えるクリスティーン そんな時、ローダの宝箱の中か

 

らクロードが貰ったはずのメダルを発見します ポーン

 

 

 

 

誰にも言えず思い悩むクリスティーンもやもや ある日 クリスティーンの父が家にやって

 

来ます。 クロードの事件をきっかけに、自分の過去を思い出し始めたクリスティー

 

ン 前々から悪夢にうなされ、疑問に思っていた事を父に訪ねるクリスティーン そ

 

れは自分は養子ではないか ? という疑問でした そして遂に母親の名前を思い出すク

 

リスティーン その名前は女性殺人鬼の名前でした その残された子供を引き取った

 

のが、今の父親だと分かります。

 

 

 

 

ローダの方は、頭の弱い庭師に面白半分にからかわれていました 「クロードを殴っ

 

た証拠を持っている」 という冗談を言われますが、ローダは 「それを返せ ムカムカ 」 と

 

恐ろしい剣幕で迫ります。 そして後日、庭師はボイラー室で昼寝中に火を放たれ息

 

絶えます。クロードは事故の溺死、庭師はボイラーの火の引火による事故とみられて

 

います それだけではありません、今の家に越す前のアパートでも、2階に住んでい

 

たお婆さんが、ガラス玉の飾り物を  スノーボール  死んだらくれるという約束をした途端、その

 

お婆さんは階段から落ちて亡くなったという事がありました 滝汗 ローダの欲望に対

 

する冷徹な心は、きっと自分の血筋のせいだと思い悩んだクリスティーンは、ある決

 

断をするのですが、、、

 

 

 

 

本作では、全く殺人場面は登場しませんし、一滴の血も流されません 血 それなの

 

に怖い。 これは一重にローダの存在です 8歳らしい行動と、裏腹な欲望に対する

 

冷徹な行動力リフレインするピアノのメロディー ハグをねだる顔とハグをされてい

 

る時の表情の落差。 子供の中に潜む恐怖を感じます 我が子の異常性と罪を知っ

 

た、クリスティーンの狭間での葛藤と憤り そして自身すら殺人者の子供で、同じ血

 

が流れているという解決しがたい事実と絶望 この親子の対比が、実に見事です ど

 

ちらかと言えば、クリスティーンの葛藤がメインとなっていますが、それゆえ物語が

 

これからどう展開して行くのかが読めないサスペンスを盛り上げます  SAYUうふふ ヒッチ

 

 

 

 

映画は、ある種のクライマックスを迎えますが、そこでは終わりません もう一つの

 

展開が待っていました 父親が帰って来て、ローダを寝かしつけます 部屋を去ろう

 

とする父親に、ローダが 大家のモニカが、「私が死んだら、飼っているコマドリをく

 

れるって」 と言い、父親は 「今は元気だから、まだずっと先の話だよ」 と答えます 

 

ローダは少し考えた表情で、「ずっと先? 鳥は長生き?」 「人間よりは短いだろう

 

ね」 と答えます ローダは、「明日モニカに聞いてみるわ 日光浴を屋根の上でする

 

のよ 誰にも見られないわ」と答え、互いに笑顔でおやすみを言うのであります、っ

 

て怖い !! ドクロ 

 

 

 

 

ここでエンドクレジットかと思いきや、映画オリジナルのもうひと展開があるのでし

 

た 雷 その展開が有っても、無くても 後味の悪さに変化はないのですが、、、 そ

 

して、余程 観終えた観客の気持ちを考慮したのか、はたまた舞台の再現なのか、驚愕

 

のカーテンコールが待ち構えていたのでありました 笑い泣き 

 

 

 

 

そのラストまでもが、なんという事でしょう~ パーハッでありました いえいえエンド

 

クレジット後にまだありました あせる  「ご覧頂いた作品は驚くべき結末が見所です 

 

くれぐれも最後の山場を口外なさいませんように」 と注意書きが表示されるのでした  

 

映画自体のオチには私の文章は言及しておりませんので大丈夫かと思いますが aya 

 

 

 

 

かの 「サイコ」 が1960年ですから、こちらの方が先を行っていたのでした 60

 

年以上も前の作品ですが、未だに色あせない作品である事は間違いありません サス

 

ペンスやスリラー映画が好きな方は、是非一度はご覧になる事をお薦めしたい映画で

 

ございます ビックリマーク 見かけたら、、、です 目

 

では、また次回ですよ~! パー