山口県の萩にある旧家の唐沢家には、麗子、紀子、恵子の美人三姉妹がいた ある日、ボブという青年がアメリカから日本文化を研究するために来日、唐沢家に滞在することに 次女の紀子には婚約者の藤村がいたのだが、彼は3年前に忽然と姿を消してしまった ボブの研究は、三女の恵子が手伝うことになる そんな中、藤村が突然戻ってきて、紀子たちは結婚することに ところが、紀子が藤村の本に挟まれていた3通の封筒を発見した様子を、ボブと恵子は見てしまう。手紙は、藤村の妹・智子に宛てられたものであったのだが、、、

 

 

 

 

 

 

こちらは1979年制作の 松竹映画 門松 です(131分)

 

以前ご紹介した「影の車」「事件」や「八つ墓村」「砂の器」の名匠、野村芳太郎 監

 

督作です エラリー・クイーンの推理小説 「災厄の町」 が原作という本作であります  

 

 

 

 

Movie まぁ~、ストーリーを説明するとややこしくなってしまうので、かなり抜粋して

 

のご紹介をご了承下さい 映画は駅から始まります (野村芳太郎的です) リュックを

 

背負った日系アメリカ人 ボブ が日本文化の研究の為、遠い親戚関係の 唐沢邸へホー

 

ムステイに訪れるます (この設定必要だったのでしょうか?) 銀行を経営している 

 

光政 (佐分利信)と妻のすみ江 (乙羽信子)、そして長女の麗子 (小川眞由美)は

 

既に家を出て、紀子 (栗原小巻)恵子 (神崎愛)の2人の娘が暮らしている豪邸です 

 

次女の紀子は、3年前に 藤村 (片岡孝夫)という男と結婚する事になっていましたが

 

藤村が突然失踪  非常口 そのショックで情緒不安定で、部屋に引きこもりがちになってい

 

ました そんな藤村が突然帰って来ます 滝汗 

 

 

 

 

それを聞いた麗子は父の反対を押し切り、藤村と遂に結婚まで漕ぎつけます 盛大な

 

結婚式 ~新婚旅行 ~帰宅  幸せな新婚生活が始まるのですが、そこへ藤村の妹 智

 

子(松坂慶子)が訪ねて来ます 久しぶりの再会に喜ぶ智子 彼女もしばらく滞在す

 

る事になるのですが、それが波乱の始まりとなります しをらしかったのは初日だけ

 

翌日から態度がどんどんと横柄になってゆき、昼間からビールを飲むは、身勝手な発

 

言をしては、兄を困らせます 衣装やメイクが派手派手しく、最初から裏に何か事情

 

がある事がバレバレなのはちょっとしたミスリードになっています それにしても当時

 

の 松坂慶子の綺麗さときたら主役である 栗原小巻を完全に食ってしまっております 

 

 

 

 

ある日、麗子達が藤村の本を移動している際に、一冊の本の間から 三通の手紙が出

 

てきます それを読んだ麗子の表情が変わるのを見ていた 恵子とボブ 心配になった

 

二人は、麗子の居ない隙に部屋に忍び込み手紙を見つけます その内容は妹に宛てた

 

もので、それぞれ日付が書いてあり、内容は日付が進むにつれて妻が弱り、最後の日

 

付では、妻が死んだ事を告げる内容となっていたのでした こなくすり白 おくすり(ブルー) その日付が刻々と

 

近づく中、麗子が飲み物を口にした途端、洗面所に駆け込む麗子 誰かが彼女の飲み

 

物に毒を入れたのか ?  麗子は 「急に気分が悪くなっただけ、、、」 と告げるのです

 

が 彼女の命を狙っている人間がいるのか、それは藤村なのか?それとも他の人物か

 

そのさなかにも麗子は、藤村と智子のある姿を見てしまうのでありましたポーン と、ま

 

だまだ続くのですが、かなり端折っても説明が足りません  aya

 

 

 

 

何せ、映画の前半がもたもたと進む為に、本題に入るまでが長く感じてしまいました 

 

そして当時の豪邸である、屋敷の映像が薄っぺらく見えてしまって、閉鎖的効果を狙

 

ったのかも知れないのですが、息苦しささえ感じてしまうのでした そして、何故か

 

中盤から三女の恵子とボブが探偵へと変貌し、果ては藤村の過去を求めて 北海道の釧

 

路まで二人で出掛けて行きます ここが最も野村芳太郎的な画が登場します (人物な

 

めの海という構図に二ヤリ) 開放的で印象深い場面でありまして、北林谷栄 が味のあ

 

る役で登場いたします その旅先でボブは、まるで金田一耕助のような身振りをしな

 

がら、ある仮設を導き出すのであります。

 

 

 

 

研究忙しくなかったのか !? そしてドラマとは直接関係ない二人してのジョギングシ

 

ーンが幾度か差し込まれるのでした (ボブのピチピチパンツ感 パンツ)  そして度々倒れ

 

る麗子嬢 チーン まぁ、納得出来る きゃしゃ さと、栄養不足感 途中からはある疑念が

 

湧き、最後はやはりそうだったのね~と思うのですが、全てがそうだったのか、場合

 

に応じて違ったのか解釈が分かれる所でございます  度々で思い出したのが、唐沢邸に

 

帰ってくる車の場面のリプレイ感の多さ せめて構図を変えれば?と思う程のサブリ

 

ミナルであります ミラジーノ DASH! 

 

 

 

 

後半、ある人物が死んだ事でドラマは急速に進んで行き、怒涛の展開を迎える事にな

 

りますが、渡瀬恒彦 演じる刑事の憶測と状況証拠の語りによって終りを迎える事にな

 

ります。「真実を明かす事だけが解決ではない」、という何とも切ない幕引きとなり

 

ますが、映画自体にも説明不足な部分が多々有り、こちらで埋めなければならない箇

 

所も残ります 藤村は何故急に失踪し、また帰って来たのか? 50万円という金額

 

の設定と、意味ありげな金策。 智子と検事の縁談話は? ボブという設定 あれだけだ

 

った 米倉斉加年の使い方 K・ダグラス 偶然過ぎる手紙の飛び出し方 メール  あんな美しい智子

 

と、麗子に惚れられる藤村に全く魅力を感じられない私 真顔 

 

 

 

 

そして最も疑問なのが、三通の手紙は誰に宛てたものか はてなマーク 直ぐには理解出来なかっ

 

た私でありました もう少し分かりやすいよう、視覚的にも工夫して欲しい所であり

 

ました。 それが理解できてこそ、深い部分の悲しみが湧いてくると思うのですが

 

そして、この 三 という数字にも意味があるのでしょうか? 三姉妹、事件の被害者の

 

数、そして 藤村、麗子、智子という三人の重要人物、、、偶然なのか、それとも、、

 

 

 

 

豪華なサスペンス劇場と言われてしまう節もある本作ですが、昭和世代には不思議な

 

見所が沢山ある映画で、後半の栗原小巻の演技は、楳図かずおの漫画を彷彿させる恐

 

ろしさがございます 昭和世代で最も 「あっ!」 と思ったのが、乾電池の自販機でし

 

た、今思うと不思議ですな~  そして豪邸での夜のフルートの独奏はやはり怖いであり

 

ます 笛 と、又 話がずれてしまいそうなのでこの辺にして、機会と、松坂慶子のお

 

尻  をご覧になりたい方は一度ご覧になってみて下さいませです。 目

 

では、また次回ですよ~! パー