ある日、謎の新型ウィルスに感染した人間がゾンビ化して人々を襲い、瞬く間に世界はゾンビであふれかえってしまう そんな中、テキサス州に暮らすひきこもりの大学生コロンバスは、独自に編み出した“32のルール”を実践してなんとか生き延びていた やがて彼は、ゾンビ退治に執念を燃やすタフガイ、タラハシーと出会い、彼の車に同乗する そこへ、元は詐欺師をしていた美人姉妹のウィチタとリトルロックが合流、4人で旅を続けることに そして、“ゾンビと無縁の天国がある”という噂を頼りに、ロサンジェルス郊外の遊園地“パシフィックランド”を目指すのだが…。
こちらは2009年制作の アメリカ映画 です(87分)
ザ!B級映画 感満載のタイトルの本作 それを裏切らない ゾンビコメディ映画で
す。ただし、出演者は異常に豪華 主役の コロンバスを演じるのは 「ソーシャルネッ
トワーク」の ジェシー・アイゼンバーグ 逃走中に出会う タラハシーを 「スリー・
ビルボード」のウディ・ハレルソン これまた逃走中に出会う姉妹に 「ラ・ラ・ラン
ド」の エマ・ストーン と、「リトル・ミス・サンシャイン」の アビゲイル・ブレス
リン ほぼ、この四人のみの演者 (+サプライズさん) と、他大勢のゾンビさん達
という単純明快な構成であります
お話は至ってシンプル ゾンビ映画によくある、ある日突然 謎の新型ウィルスが
入ったハンバーガーを食べた人間が、ウィルスに感染 人間がゾンビ化し、瞬く
間に人間は、ほぼゾンビ化 アメリカが ゾンビランド となってしまったのであり
ます 引きこもりで友達も居ないかった コロンバス にはラッキーでありました 彼
は両親の住むオハイオ州コロンバスへと向かう事にします 彼独自の「32のルール」
(有機酸素運動、二度撃ちしてとどめ、英雄になるな、逃げ道は確保、、、等々) を
守る事で、なんとかゾンビに襲われずに生き延びてきました 旅の途中で、まだゾ
ンビ化していない タラハシーと出会い、彼の車に乗せてもらいます タラハ
シーはゾンビ退治を快感にしているような、屈強で射撃の上手い男でありました
ある日、 スーパーに足を運んだ二人は 人間の姉妹に出会います 妹がゾンビに
噛まれたと訴える姉 「ゾンビ化する前に殺してあげたい」 と言う彼女に銃を貸してあ
げますが、まんまと姉妹の嘘に騙され、銃と車を盗まれてしまう 間抜けな二人、、、
新たに車を手に入れ旅を再開 その先で盗まれた車を発見 故障で止まったようで、
互いに疑りながらも4人での旅となるのでした 途中ある豪邸で休息をとる事にしま
す
落ち着いた状況で、お酒を飲んだり話しをして打ち解けた四人でしたが、翌朝 姉妹は
またも車に乗り込み、妹のたっての願いだった パシフィック・プレイランド (遊園
地) へと向かうのでありました 深夜、目的地に到着した姉妹の二人は、遊園地の
電源を全て点滅させて、大はしゃぎ しかし、その明かりを見たゾン
ビ達が集まって来て、遊園地は正に 「ゾンビランド」 と化してしまいます あまりの
数に太刀打ち出来ない姉妹は、アトラクションに避難しかしゾンビはそこまで来てい
ます 絶体絶命の危機! そこへ、あの二人が登場
ゾンビと四人のサバイバルバトルの幕が上がるのでありました
ストーリー自体には、さほど新鮮味はございませんが、この四人それぞれのキャラク
ターのバランスが非常に面白く、互いに引き立てるように上手く構成されています。
引きこもりでチェリーボーイのコロンバス ゾンビには圧倒的に強いが、子供を失
った暗い過去を持つタラハシー (そしていかれてて、とにかくカッコイイのです)
ウィチタ と リトルロック の 姉妹は、昔から二人で詐欺をやって生計を立てていまし
た 両親がいるのか亡くなったのかは触れられませんが、何かの事情がある事は理解出
来、この世で信じられるのは二人だけという堅い絆で結ばれている二人 これがゾン
ビの世界であろうと、普通の世界であろうと、この四人はその世界からは浮いた存在
です 映画では最後にその四人が疑似家族のようになって終わります
でも世界はゾンビの世界 バッドエンドのようにも思えますが、この四人にはある
種のハッピーエンドのようにも思えてしまうのでありました タイトルからはイ
メージしがたい内容も含んでいたのでした 勿論ゾンビ映画としての残虐シーン
もちゃんとありますし、そこそこ笑えます 映像表現もなかなか凝ったものがあり、
細かい所に工夫がされています サプライズゲストの扱いも楽しいですし、とにかく四
人の共演が素敵です 二人の姉妹の、ここに至るまでの スピンオフ 映画 を観たくな
るくらいでありました
短い時間でちょこっと楽しみたい方にはもってこいの映画となっておりますので、機
会があればご覧になってみてはいかがでしょうか?です
そうそう、このオリジナルメンバーでの続編も製作される予定のようですので、補足
までに 実現するか微妙ではありますが、、、
では、また次回ですよ~!